究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

三和土の土間: 究建築研究室 Q-Labo.|https://q-labo.info/memo/000435.php
Copyright © 柳沢究 Kiwamu YANAGISAWA, 2008-2024

三和土の土間

161111_1.jpg

11月頭の大学祭の休みを使って、二日がかりで学生たちと三和土(たたき)をつくりました。三和土の施工は3回目。以前は京都で住んでた町家の土間と、SSSの時にやって、ほぼ10年ぶり。なかなかにしんどいので、まさか3度目をするとは思わなかったけれど、このしんどさを含め、まさに体でダイレクトに建築をつくる感覚と、独特の質感・表情は他に変えがたい魅力があります。2日間でトータル10cmの厚さを、ひたすらたたくたたくたたく。私は今回は主に裏方にまわって、一番楽しいたたきは学生に譲りましたが。

161111_1.jpg 161111_1.jpg

中村さんの講義をききながら材料をつくる。材料のサバ土は花崗岩が風化したもの、花崗岩の主成分は長石・石英・雲母であること、炭酸Ca(石灰石)から酸化Ca(生石灰)・水酸化Ca(消石灰)また炭酸Caへの変化、などなど。三和土におけるニガリの役割は保水だと思うのだけど、まだよく腑に落ちない。

161111_1.jpg

楽しく勢いだけでたたけるのは最初の1時間くらい。あとはいかにきれいに効率よく省力でたたくかを、考え工夫しながらたたかないと、しんどい。たかが、たたくだけとはいえ、上手い下手の差が明確にでる。仕上がりにも性格があらわれるのは面白い。京都の庭師庄谷さんもはるばる来てくれ、さすがのプロの仕上がり。OBの岡田君も応援に来てくれ大活躍。

161111_1.jpg

土間は2つのパートにわかれ、一つは矢作の黄褐色の土、一つは豊田のなかなかに赤い土で仕上げる。現在は養生中でシートがかかっているので、仕上がった姿はまだ目にせず。

| MEMO 雑記・ブログ | 16.11.11

MENU

MEMO 雑記・ブログ

MEMO Archives

Tags


Movable Type 3.36

apstars

RSS

..