曼荼羅都市マドゥライ
研究フィールドの一つ、南インドの寺院都市・マドゥライ Madurai。
巨大なミーナクシー寺院を中心に、方形の街路がマンダラ状に重層する希有の都市だ。
久しぶりにGoogleで見たら、かなり精細な写真にアップデートされていた。
地図ではさんざん見てきた都市だが、衛星写真はまた違った迫力がある。
Google EarthやMapが登場する前、都市の衛星写真や航空写真を手に入れるのはたいへんなことだった。たいして精度がよくない写真を何万、何十万ものお金を払って購入していた。僕もなけなしの研究費で買おうとして、高すぎて断念したことがある。それでも、地図からは得られない敷地や地形、建物の形状が見える航空写真は貴重なデータだったのだ。軍の資料を裏ルートで手に入れた、なんていう話も聞いたことがある。
先日メディアショップのイブニングレクチャーでご一緒した和歌山大の平田隆行さんは、フィリピンの奥地の集落や棚田を、GPSを使いながら歩測で、何ヶ月もかけて地図をつくりあげたそうだ。いまではGoogleで一発らしい。曰く「グーグルの馬鹿ッ!(笑)」
でもクリックひとつで手に入る地理情報よりも、汗みどろのフィールドワークの中で得た経験や直感こそが研究の血肉になるんですよね、ね。
Tags: インド | MEMO 雑記・ブログ | 10.10.20 | (0)