2009年04月: 究建築研究室 Q-Labo.|https://q-labo.info/2009/04/
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2009/4/6〜4/12
4/7(火)
別件のお役所手続き関係で、京都法務局へ行った足で、T邸現場へ。基礎の打設にともなう配管やら給湯器の位置やらの最終調整。セキュリティ関係の打合せも。
4/10(金)
T邸の基礎配筋検査。事務所の年報制作、コンペ構想など。
4/11(土)
T邸の基礎RC施工。現場の近さもあって生コンを打設作業午前中一杯じっくりと見学。敷地前の道路が狭く曲がってて大型のミキサー車が入れないので。小型のもの(2tくらい?)7台がかりで生コンをピストン輸送。
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T邸
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| 09.04.30
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2009/3/30〜4/5
4/5(日)
風邪がぶり返し午前中寝込むも、せっかくの季節なので、午後から近所の高瀬川沿いの桜を眺めつつ散歩する。
今週の映画は「クラッシュ」と「眺めのいい部屋」。
前者、感動的なほどに複雑に絡み合ったプロットが素晴らしい。完全な悪人も善人も登場せず、特定の主人公もいないため、感情移入がしにくいが気付くと全員に共感してしまいそうな魅力的な映画であった。
後者、前者と対照的に、20世紀初頭のフィレンツェとイギリスを舞台とする往年の少女漫画のようなお話。フィレンツェの街並みが美しく撮影されている。劇中、イギリス人のヒロインの母親が、トルコを「地の果て」と呼んでいたのが印象的だった。トルコが「地の果て」ならインドははたして? そんな認識の外にある「地の果て」から収奪した富で、登場人物たちの属するイギリス富裕層の生活は支えられていたのに。現代の日本にもありそうな話。
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映画
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| 09.04.20
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ヴァーラーナシーVaranasi、ガンガーを眺める牛(2007年)
2009/3/30〜4/5
3/31(火)
年度末大掃除大会。キッチンの油落としからタイル磨き、窓拭き、ベランダの植物の手入れまで。
4/2(木)
T邸現場確認後、日航プリンセスホテルにて、後期から西洋建築史を担当する某大学の非常勤講師オリエンテーション+懇親会に参加。いろいろな先生の話を聞くにつけ、芸術系大学で歴史系の座学を教えるのは大変そうだ。
けれど、そもそも歴史的な作品に関心を覚えられないとしたら、その時点で芸術やデザインにとりくむ素質を欠いてるのでは、という気もする。
しかし高校までのいわゆる入試向けキーワード暗記型の歴史授業が「歴史」のイメージとしてあるとしたら、歴史を拒絶する学生がいるのも無理はない。大学での授業は、まずそこらへんを解きほぐすことが第一歩なのだろう。
晩は、SSSを一緒にやった小澤雄樹氏の学位取得お祝いということで、奈良女・山本直彦先生とともに木屋町で。
二軒目はエス・キューブ・アソシエイツの橋本さんも合流し、知人がつい最近開いた三条通りのバー、LOKI ACADEMICAへ。全体としてヨーロッパのインテリの自邸のような(行ったこと無いけど)雰囲気のお店。ソファとテーブル席があり、テーブル席では教会の椅子(背もたれに聖書をいれる箱のついてるやつ)を使ってたりする。こんどはソファでゆっくりしたいものだ。
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西洋建築史
飲食
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| 09.04.19
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2009/3/30〜4/5
3/30(月)
T邸の施工をしてもらう高橋工務店さんにて、プレカットに関する打合せをみっちり。今回、在来木造軸組の中に斜めの線をいれてしまったため、仕口が結構複雑になってしまった。斜めの部分は基本的に手加工になるので、大工さんの腕に期待大である。お手数をかけますがよろしくお願いします。
4/2(木)
朝、T邸現場遣り方チェック。基礎について最終確認。
4/4(土)
午前中、T邸現場へ。根切り工事が進行中。
晩、鈴木健太郎氏の工場でのバーベキューにお呼ばれ。工務店の作業場を会場に盛大に肉を焼いていた。工務店らしく、建物の防火下地によく使うケイカル板が炭の下敷きに使われていたのだが、数時間炎にさらされてもケイカル板には割れ一つなかった。不燃材料がほんとに不燃であることを実感することってあんまないので、妙に感心した。
バーベキュー後は、この間に引き続き久住・水谷と先斗町へ。2軒目、インターフォンを押して入る「SIDE-B」というバーで、ラムのロンサカパ(Ron Zacapa)。初めて飲んだが非常にマイルドでよい酒だ。
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T邸
飲食
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| 09.04.18
研究会会場となった宮城学院女子大。レンガ貼校舎の端正なキャンパス。どなたが?と思って調べたら一粒社ヴォーリズ建築事務所でした。で、そのサイトを見ていて初めて、ヴォーリズがもともと伝道師として来日したこと、近江兄弟社との関係などを知りました。熱いですね。
2009/3/23〜3/29
3/28(土), 29(日)
朝9時の飛行機で仙台へ。みんぱくの共同研究会が仙台の宮城学院女子大にて開催されたため。
仙台は、2年前に同大学にて自分が発表したとき以来であるが、それにしても寒かった。真冬にいきなり突入したようで、服が全然足りなかった。とりあえず仙台駅について、立ち食いの寿司屋で昼食。
研究会では二日間にわたってインドの都市に関する4題が発表された。うち2つはヴァーラーナシーVaranasiの都市部をフィールドとしているため、僕の研究と著しく関係が深い。僕らが実測・図面化によって物的側面から見つめた同じ都市を、文化人類学の方はまったく異なる視点で見つめている。その視線の交錯によってあの都市がだんだんと立体的に浮かんでくるプロセスがたまらなく嬉しい。とりわけ立教大の小松原秀信氏の「境界神」の機能に関する都市/村落の比較研究は刺激的であった。今度是非一緒に研究やりましょう。
懇親会は宮城学院女子大の八木祐子先生(同じくヴァーラーナシーをフィールドとする。一昨年は一緒に調査もした)のセッティングにより仙台駅前の「みのむし」へ。刺身とウニが看板だが、どの料理も抜群に旨い。これはこの店が格別うまいのか、それとも仙台の海鮮料理レベルが全体的に高いのか、判断にはもう少し事例検討を要するが、とにかく大いに酔っぱらう。
二日目帰りがけには完全に風邪を引いていたが、飛行機の前に、折角だからと滋賀県大・山根周先生と一緒に牛タンでワインなど飲む。
帰宅した瞬間ダウン(酔っぱらって、ではない。風邪で)。
二年前に仙台に訪れた時は、もちろんメディアテークとか行ったのです。でも松島の方が百倍見応えがあります。景色ではなく、霊場となっている島そのものが。
上の写真は松島の石窟の一枚。題して松島のカサ・ミラ。
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| 09.04.10
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2009/3/23〜3/29
3/27(金)
午後より、京都大学にてアジア都市建築研究会。応地利明先生による海洋ネットワーク世界の興亡史(講談社の『興亡の世界史』20巻に掲載されるとのこと。それにしてもこのシリーズの執筆陣は豪華だ)は、知的刺激に充ち満ちていて、頭がむずむずしてきた。優れた著書や話者と向き合った際に、筆者や話者の思考に釣られて自分の思考までが心地よく回りだすという感覚を、誰しも経験したことがあると思う。こういう感覚を、僕は「脳に油を差す」感覚と呼んでいる。久々の油差し体験であった。意識的にこういう機会を求めていかないといけない。
研究会後は例によって「百万遍・写楽」。
明日朝早いので一軒目で早々に帰宅(といっても12時)。
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研究
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| 09.04.09
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2009/3/23〜3/29
年度末のためか、やけに人と会う機会、すなわち呑み会の多い週であった。
3/23(月):
T邸の確認がおりる。とりあえず一安心。
3/24(火):
学研都市の研究所に勤めているE平氏が、この春から大学教員として東京へ移動することになったので、二人でもつ鍋屋「先斗町 亀八」にてお祝い+送別の呑み。もつ鍋、味はよいがもつの量少なし。鍋の中を箸で探さねばならないとは何事か。ただし、付出のシメ鯖の炙りはよかった。あんなシメ鯖の食い方もありかと驚いた。
E氏は私の中学・高校を通じた剣道部の先輩なので、ずいぶんと長い付き合いになる。毎日部活帰りにバカ話をしながら家路をともにしていたのに、今や二人とも学位持ち(&子持ち)になってるのは不思議な感じだ。
E平氏の研究の大目的は、「微生物のつくる水素を、遺伝子操作とかを用いつつ、エネルギー資源としての使用にたえる効率で取り出すこと」だそう。本人は「ファンタジーのような話だ」と言ってたけど、その研究の先には人類の生活様式さえ変わりかねない可能性があると素人ながら理解できる。自分の研究分野からすると、何だか眩しくて目が開けられないほどに輝かしいテーマに思われる(いや、実はうちんとこのアレもね、あぁ見えてなかなかの輝きを秘めてるんですがね)。
二軒目は例によって木屋町「半分庵」で飲んだくれて、E氏終電逃す。
3/26(木):
前日に京都に出張で行くからと連絡があり、またまた高校の同級生S井氏が来京。しかも今度は高校卒業以来15年振りの再会である。このサイトを見て連絡をくれたというから、ありがたいことである。夕方から高瀬川の「葱や平吉」にて。いつもは予約が無いと入れない人気店だが、17:30の開店前に押し入ったので、さすがに一人の客も居なかった(当たり前だ)。筍とか空豆とかの炭焼きとビール。
某大手銀行に勤めるS井は、「すまじきものは宮仕え」と「独身生活は楽しくてやめられねぇ」を何度か繰り返して帰って行った。なんだかなぁ。それは表裏一体に違いないぞ。
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| 09.04.08
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はじめまして。究建築研究室のヒショ(秘書)です。
うちの所長(本当は室長ですが呼びにくいので所長とします)のブログが、あまりに堅く難解なことがあるので、ちょっと賑やかしに乱入してみました。私は、気軽な感じでぼちぼちと、時々登場する予定ですので、皆さまよろしくお願いします。
事務所近くの桜も満開。とても気持ちの良い日が続いてます!
(写真は、木屋町五条の牛若ひろばにいる弁慶と牛若丸。下水工事のため、五条通りの中央分離帯からお引越し中。)
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| 09.04.07
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ベトナムにあるカオダイ教の総本山の寺院。
(カオダイ教については説明すると長いのでGoogleとか五十嵐太郎氏の著書を参照ください。オフィシャルサイトもあります。日本のサイトはちゃかした取り上げ方をする所が多い中、こちらのテキストは誠実な感じがよいです)。
カオダイ教は既存のメジャー宗教を統合・包摂する主旨の教義を掲げていることから、その建築には諸宗教の建築様式が折衷的に表現されている、と一般に理解されている。実際、見た瞬間に「まぁそうなんだろうな」と納得してしまう。
この建築、生々しい彩色と相まって「キッチュ」の一言で片付けられがちである。私自身も1996年に訪れた際には、よくもこんな悪趣味なものを…としか思わなかった。しかし、訪問から12年経った今、よくよく写真を見返すと、これはこれで見応えがあることに気付くのである。
折衷的な要素を気が付くままに挙げると、塔の配置を含め全体のベースとなっているのは明らかにキリスト教の三廊バシリカ式教会堂。
けれどファサード中央の、教会であれば通常ペディメント(三角破風)がつくところは、鴟尾を載せた中国風の入母屋屋根で、塔にも裳階(もこし)のような庇がめぐり、屋根は全体として何となく中国風。
その一方で側面に目を移すと、赤い瓦屋根が重層し連続する様子は、タイやカンボジアのヴァナキュラー建築を思わせる。
その屋根の下、教会であればバットレスが並んでいるところには、イスラームっぽい装飾尖塔アーチの連なる半屋外の柱廊が設けられている。この柱廊、写真ではわからないけど、建物の一番奥をぐるりと回って、建物外周を一周しているのである。モスクの中庭と外部を反転させた感じだ。
こういったモチーフのごった煮を読み解いていくのも楽しいのだけれど(ヒンドゥー教が見つからなかったなぁ)、建築計画的な視点で見た際に一番感心したのは、この半屋外の柱廊なのだ。
ほんらいベトナムを含む熱帯・亜熱帯気候であれば、宗教施設であっても当然、このような屋根がありかつ外気に開放されたスペースがあってしかるべきである(同地方のモスクや仏教寺院はたいがいそのようなスペースを備えている)。しかしながら、ベトナムの他の教会やフィリピン、インドなどの「正統な」キリスト教教会建築で、このような半屋外スペースをきちんと設けてる例は、ほとんど無いのである。少なくとも見たことが無い。
世界の諸宗教の統合というある意味グローバルなテーマを掲げつつデザイン的にも無茶をしているカオダイ教の建築は、この一点において、実は「正統な」教会よりもちゃんとローカルに根ざしている、と評価できるかもしれない(他のカオダイ教寺院を見てないので断言できないのですが)。
気候との対応で言えば、屋根が瓦なのも◎である。しかし、もうちょっと軒が出てるとなおよかった。
内部、礼拝時の様子。床が奥に向かって段々上がってたりと芸が細かい。
側廊の窓にも注目。こんな極彩色の透かし彫りの窓、世界中どこにもない。
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| 09.04.06
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2009/3/16〜3/22
3/17(火)〜22(日):
T邸関連業務が一区切りついたので、別件の作業計画とかコンペ構想とか買い物とかサイトの更新とか、とりわけ事務所の大掃除に精を出す。
設計時に使う諸製品のカタログは、今やほとんどWEBカタログやPDFで閲覧できるので、これを機に書籍版カタログは大部分廃棄することにした。積んだ高さにして3m分くらいのカタログや資料を捨てたので、棚がだいぶスッキリした。意外なところでペーパーレスの効果を実感。
ついでにオーディオCDの物理的圧縮も試みた。体積比50%以下になる効率的な収納方法なのだけど、あまり人には勧められないように思う。方法は簡単。
(1)全てのCDをケースから取り出し、CDファイル(こんなやつ)のポケットに収納する。歌詞カードの類もCDと同じポケットに強引にねじ込む。
(2)洋楽/邦楽/クラシックなどと、ジャンル毎にファイルを分けると便利。
(3)元のCDケースはすべてジャケットごと捨ててしまう。
要するにデータCDの保存でやってる方法なんだけど、たいていの人は(3)のとこに少なくない抵抗を感じるのではないかと想像する。お気に入りのCD群を整然と並べるのは、時に音楽を聞く以上に気持ちよいから。しかしそれを吹っ切ってケースは捨てる。モノを減らすために(各家庭にあるモノ量が半分になれば、日本の居住環境は無条件に30%向上すると私は試算している)。CDジャケットのデザイナーさんすいません。
20日の晩には久々に三宮まで行って、芸工大時代の仲間たちと飲み会。コロンビアからの留学生・カルロスさんの学位取得祝い。
22日は突如、高校の同級生から京都に来たよ、と電話がかかってきて、近所のefishで昼食など。某省の公務員をやってる彼女は、国家機密に関わるので仕事の内容を家族にも話せないらしく、ガス抜きがたいへんなんだとか。
今週の映画は「パットン大戦車軍団」。ジョージ・C・スコットなりきりの熱血頑固親父一代記。サラリーマン哀愁物語でもあり、なかなか面白い。合理主義の極地であるはずの戦場を支配する「政治」の不自然さも。
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| 09.04.02
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地鎮式の祭壇。仏式にもかかわらず日本酒が大量に並んでいる。何本かいただいて帰りたいものだ。バナナやオレンジはちょっと不思議だけど、仏教がもともと熱帯発祥なことを考えればアリなのかとも思う。
2009/3/16〜3/22
3/16(月):
T邸の確認申請書類を提出(今回は諸事情あって契約と前後した)。あわせて市役所にて美観地区の認定にかかる修正手続き。
この間、民間の方が頭が硬く、役所の方が融通利く、ということを何度か実感した(職務上の柔軟(可能)性というのは、その人のもつ裁量権の大きさに比例するはずであるから、ほんとは当然なのだけど)。
民間はクレーマーとかモンスターなんとかという人たちを警戒して、次第に対応が防衛的に傾くと言うか柔軟性を欠きつつあり、役所の方は相次ぐ不祥事や役所バッシングの報道ためか、腰がやや低くなりつつある、ということなのか(もちろん大部分は個人的な資質による)。
21日(土)
T邸の地鎮式(地鎮祭)実施。住宅では珍しい仏式である。
私はもちろん、京都で3代つづく工務店の高橋社長も、仏式は初めてとのことで、和尚さんに逐一教わりながら儀式をとりおこなう。
散華、焼香、鎮め物の埋設、読経を行ったのち、敷地の要所に酒・塩・米を注いで終わり。儀式事というのはやはり身が引き締める効果がありますな。
右の写真は、上棟時に納める卒塔婆「如等異類解脱幽途超生善趣」。
和尚さんの説明によると、「如等異類」は人間以外の動物や虫などの生き物で、建築工事中にはそういった生き物を殺してしまうこともあるけれど、それらがより良い生に生まれ変わりますように(超生善趣)、といった内容であるとのこと。
なるほど、建築とはそのような意味でも、業(ごう)の深い生業(なりわい)なのだなと、あらためて。合掌。
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T邸
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| 09.04.01
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