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オール電化雑感 その2〜4

「オール電化雑感」の続きをまとめて載せてしまいます。

その1」をアップした時に全部用意してあったものの、その後、大震災とまだ進行中の原発事故、計画停電などが起こり、続きを載せるのをためらっていました。
内容に問題があるとは思わないけれど、多くの人々が必死で最悪の事態を食い止めようとしているこの最中に、原子力や電力利用についての批判的な(という程大げさでもないんだけど)事をあえて載せたくない、そんな尻馬には乗りたくない、と思ったのでした。

とはいえ、おそらく半年一年後には電力や原子力に関する世論は驚くくらい転換していると思われる(まだ緊急事態を脱していないので控え目だけれど、そう期待したい)。その前に、震災以前のやや脳天気なテキストを残しておくのもちょっとは意味があるかと思い、載せることにした次第です。原発を横目に気にしつつも声もあげず手も動かさず日常的に電力をじゃぶじゃぶ使っていた僕のような人間にも、この事態に対する責任の一端はあるのですし。

以下、「オール電化雑感」のその2〜4です。
原子力に対する立場を鮮明にすることを避け、「効率」の話にしようとしているところが、今から読み返すとこざかしい・・。


「オール電化雑感」 (執筆11/02/23)

その1 オールモスト電化
その2 電気→熱はもったいない
その3 オール電化は政治的判断
その4 エネルギー一元化ということ

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 11.03.29 | (2)

オール電化雑感 その1

「オール電化」という言葉が一般的になって久しいです。
当初より、個人的には「いかがなものか?」という思いがありつつも、ちゃんと整理できてなかったので、当たり前のことも含め、ちょっと考えてみました。

(言い訳のようですが、僕自身はまだ「オール電化」住宅に住んだことも、設計したこともまだありません。もし的外れのこと、欠落した視点などありましたら、ご指摘いただければ幸いです)


■オール電化のメリット

オール電化のメリットについては、主に電力供給会社からのたくさんの情報があるが(関西電力東京電力)、おおむね事故(火事や不完全燃焼など)に対する安全性と、経済性(深夜電力利用、お得な料金プラン)、環境性(CO2排出が少ない)の3点に集約されるようである。

ほんとに安全なのか、経済的なのか、という突っ込みもいろいろあるようだけど、個々の生活スタイルによって左右される部分も大きいと思われるので、ここでは触れないことにする。
とりあえずオール電化には上記のようなメリットがあると認めた上で、それでも気になる点について考えてみたい。
(地球環境うんぬんはとりあえず保留にさせていただきます)

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 11.02.25 | (0)

そうだインドカレー、作ろう。

こんにちは、ヒショです。
肌寒い日曜日の昼下がり、スパイシーでホットなカレーが食べたくなりました。

カレーといえばインド、インドといえば究所長(?)。インド研究者でもある彼は、特別カレー好きではないけれど、3食カレーがひと月続いても平気な程度には好きだそうです(それ大好きと違うのん?)。そこで今回、久しぶりに本格カレーを作ってもらうことに。
下記レシピは、所長のお兄さん(カレー大好き)が入手した某人気カレー店のレシピをアレンジしたものです。インドの雰囲気をしっかり感じさせつつも日本人好みのマイルドな仕上がり。手間をかける甲斐のある味だと思います。ぜひお試しください!

■ 材料

・分量:7〜10人分くらい
・材料費:約2350円(うちスパイス代750円)

① 肉・野菜など
・鶏モモ肉(400g)   ・玉ねぎ(4〜5個)    ・トマト水煮(1缶)
・ナス(2本)      ・丹波しめじ(1パック) ・ブロッコリー(1株)
※野菜は適宜好みのものを
・ヨーグルト(大さじ2) ・コンソメ(35g)    ・塩(適量)  
・サラダ油(50mL)   ・バター(25g)


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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 10.12.13 | (2)

ダラヴィという「スラム」

みんぱく行くといつもこれ。太陽の塔は後ろ姿がかわいい

7/18-20の三日間、国立民族学博物館にて行われた国際会議に出席する。
自分の英語のまずさを改めて自覚することとなり反省しきり。そんなわけで、会議に貢献できたかどうかは甚だ怪しいけれども、インドでもイギリスでもやられてないヴァーラーナシーに関する研究を、初めて英語で公表できたことはよかった。いくらかお褒めの言葉ももらったので、多少役に立ったと思うことにする。

会議の中で、デリー大学のR. Chatterjeeさんという社会学の先生の、ムンバイのスラムに関する論文にちょっと長いコメントをさせていただいた。内容は割愛するけど、僕はこの論文を読んで初めて「ダラヴィDharavi」という場所の存在を知った。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 10.07.27 | (0)

鴨川の増水

増水する鴨川(五条大橋)

すっかり梅雨もあけて夏だけれど、宵々々山(14日)の雨はすごかった。
鴨川はこれまで見たことがないほどに増水し、川沿いの遊歩道を完全に水没させ、橋の下のハウス群を文字通り洗いざらいに押し流したようだ(ブルーシートにくるまった段ボールハウスがどんぶらこと流れていく瞬間を、一回だけ目撃した)。
twitterでは写真付き実況がとびかっていたらしい(すごい時代だ)。
>> 鴨川写真集

もうすぐで溢れそうな鴨川を眺めながら、川ってのは憩いの場とか交通のルートであるとかの以前に、都市にとっては不可欠な排水路なんだなぁ、という当たり前のことをしみじみと思っていました。
幸い今回は川が氾濫するに至らなかったけれど、川に許容量以上の水が流れ込めば、つまった便器から水が溢れるように、当然溢れるしかないわけで、その状況を想像しながら治水(pdf)の大切さを少し実感した雨でした。

うちの事務所からみた鴨川:平常時(7/21昼)と増水時(7/14朝)の比較

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 10.07.21 | (0)

サントリーニ島 Santorini Is.:Greece, 1996

サントリーニ島 Santorini Is.:Greece, 1996

エーゲ海に浮かぶキクラデス諸島の一つ、サントリーニ島の町(おそらくイアだったと思う)。
この島は、アトランティス大陸の推定地としても有名だが、建築の世界では何と言っても、ミコノス島と並び、白い家が群生する街並みの美しさで知られる。

僕が「集落」というものに興味をもった切っ掛けの一つは、たしか、大学1年生頃に見た、二川幸夫によるこの街の写真集だったと思う。

建築に興味の無い人さえ魅きつけてやまない、この風景の魅力の源は何なのだろう。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 , SELECTED 選り抜き | 10.03.21 | (6)

五条以南の高瀬川

五条楽園付近の高瀬川

保育園への送り迎えで、ちかごろ五条通より南の高瀬川沿いを、毎朝のように通る。

高瀬川沿いの雰囲気は五条通を境にして大きく変わることは、京都でも知らない人が多いかもしれない。
五条より北は、沿道に料亭・旅館が並び観光客も多い。対して五条より南は、いわゆる「五条楽園」で、京都の人でも歩いたことのある人は少ないと思う。まあ実際に歩いてみると、どうということはないし、むしろ散歩するには北以上に気持ちの良い道なんだけど(この高瀬川の南北断絶は、五条通に高瀬川沿いの横断歩道が無いことで決定的になっている)。

そういった料亭街か「楽園」かという違いを抜きにしても、川沿いの雰囲気は南北でかなり違う。物理的に違っている。それは、そこに生えている樹木の種類がまったく違うからだ。

五条以北では、二条通までつづく桜並木が見事だ。とりわけ松原通の前後はよい。今は冬なので、葉はなくたいへんすっきりとした感じ。

で、五条以南はというと、桜もところどころにあるにはあるのだけど、なんというか、ずっと緑が濃い。常緑樹が多いうえに、色々な樹種が混在して鬱蒼としているのだ。そこらへんが個人的には好み。ただ、このため見通しがやや悪くなっており、これは、外部の人が立ち入りにくい雰囲気となっている理由の一つだろう(ひょっとしたら意図的なものかもしれない)。

この五条以南の雑然・鬱蒼とした植生がなかなか面白いのだ、というのが今回の主旨。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 10.03.09 | (0)

セリミエ Selimiye:Edirne, Turkey, 1996

セリミエ Selimiye:Edirne, Turkey, 1996

トルコのエディルネにある、ミマル・シナンのセリミエ(セリム2世のモスク)にて。

シナン(1489/1492〜1588)はキリスト教徒の出でありながら(A・スチールランによれば、彼はアルメニア人だったという)、オスマン帝国最盛期の建築家として生涯に数百の建築を設計した、史上稀に見る大建築家だ。しかもスルタン付建築家となったのは50歳の時で、最高傑作と呼ばれるもののいくつかは、80歳を超えてから建てられている。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 , SELECTED 選り抜き | 10.02.18 | (0)

長流亭:加賀1

江沼神社・長流亭

10月31日・11月1日と、これの授賞式を口実に、久しぶりの遠出で加賀・金沢旅行。前日からチビが熱を出していたけれど、レンタカーも借り宿も予約してあったので、今さら中止できるかと出発する。チャイルドシートが気に入らないチビの泣き声を背中に延々と聞きながら北陸道を走り、まずは加賀・大聖寺へ。

この近辺、安藤忠雄の中学校とか象設計集団の美術館とか、目当てはいくつかあったけれど、時間が少ないので一点に絞ったのが、江沼神社の長流亭。今回の旅行で見た建築で一番よかった。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 09.11.06 | (0)

炭酸水の作り方(クエン酸+重曹)

ヒショです。もう夏も終わりですね。
今年の夏のブームは炭酸水でした。私はガス入りの水が好きで、特に暑い時は毎日飲みたいのです。でも毎日買うのはもったいないとぼやいていたら、所長が(勤務時間をつかって)いろいろ作り方を調べてくれました。手作り炭酸水はわりと簡単で楽しいですよ。
以下、所長による渾身の炭酸水レシピです。
(長いので、単に炭酸水つくりたい人は⑧だけ見てください)
(2009/09/05)


■ クエン酸と重曹(炭酸水素ナトリウム)と水による炭酸水の作り方


ここに書いてあるのを元にやって何か問題が起こっても責任はとれません。発生した炭酸ガスが極端に多すぎたり、凍らせたりすると爆発することもあるそうです。試す場合は自己責任にてお願いします。ナトリウム(≒塩分)が含まれていることにも注意ください。

4987286407890.jpg img56033641.jpg

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 09.09.05 | (53)

鞆の浦2(雁木とガート)

鞆の浦・常夜燈

2009/4/20〜4/26

4/23(木)〜25(土)
今回は港の話。( >> 前回
鞆の浦には江戸期の港湾施設セットがかなりいい状態で残っていて、この歴史的遺産の保存というのが、「架橋計画」反対の根拠の一つとなっている(参考文献)。
その港湾施設セットというのは、常夜燈(灯台)、雁木(護岸)、波止(防波堤)、焚場(ドック)、船番所(監視施設)の5点なんだけど、この中で個人的に目が釘付けになってしまったのが、階段状の護岸、「雁木(がんぎ)」。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 09.05.05 | (0)

ガタカGATTACA・ライト

R0011265.jpg フランク・ロイド・ライトの自由学園明日館の窓と天井。2008年、友人の結婚式の際に撮影。これだけ部分的な写真にもかかわらずライトと認識できてしまうとは。

2009/3/7(土):
事務所にて施主・工務店同席によるT邸打合せ。この間の調整や構造検討の説明・協議を行い、施主に理解してもらった上で契約に向けた具体的な話を進める。
午後、休日ということにして散歩がてら図書館やコーヒー豆の買い物へ。

晩、映画「ガタカ」を見る。

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Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 09.03.20 | (0)