木匠塾シンポジウム@加子母
23日、名工大の藤岡先生にお誘いいただき、加子母の明治座で行われた木匠塾のシンポジウムへ。
当初にぎやかしで少し発言するくらいのつもりでいたら、前々日にOB代表として20分くらい話すということが決まり、大急ぎで準備。十数年前に3年程通ったきり、加子母にも訪れてない不真面目なOBでしたが、神楽岡の活動やこれまでの仕事に触れながら、木匠塾の影響について初めて振り返ることができ、自身にとってもよい機会となりました。
中島社長や中川さんからは、木匠塾の影響を受けこんな風に頑張ってきたという話を聞いて目頭が熱くなった、という言葉を頂き、こちらの目頭も熱くなりました。終盤、学生のディスカッションに対する中島社長の2階席からの発言は感動的なものでした。学生時代には僕もそんなことは何も考えていなかったけど、今はわかる、という年(立場)になってしまいました。
それにしても学生の数の多さには驚きました。200人くらい参加していたそうです。
これは会場となった明治座の控室。過去の出演者のサインが壁にびっしりと書き込まれている。
24日は、加子母木匠塾の京大・京都工繊・金沢工芸大合同チームの現場訪問。一軒の大きな民家を数年がかりで改修していて、一昨年は屋根を葺き替え、今年は土壁と渡り廊下の改築とのこと。
僕らのころより取り組んでる内容は格段に大掛かり複雑になり、1年生から参加しているという学生達のスキルも、ずっと上がっていることがわかった。最近は先生もほとんど関わらず学生が自主的に運営しているよう。加工図も頑張って書いててすごい。最近は金物を使わない伝統工法にこだわっているのだとか。
でも、ちょっとした施工ミスでがっくり凹んでいたり、リカバリー方法を熱く議論してる様子は昔と変わらない。先生や職人が指導してしまうのではなく、自分たちで試行錯誤し答えを探していく、いい学びの場なんだなあ、そういう場を用意した加子母の人たちや布野先生達はすごかったんだなあと、いまさらながらに。
夕方帰宅して、この民家をはじめ岐阜中津川一帯でロケされたという映画「キツツキと雨」を早速借りて観る。加子母や林業とはあまり関係の話だったけど、いい映画でした。岐阜には「日本の田舎」といってイメージされる要素がたくさん詰まっている。
| MEMO 雑記・ブログ | 13.08.25 | (0)