写真撮影@斜庭の町家
4/17(日)
斜庭の町家が『モダンリビング』誌に掲載されることになり、初夏を思わせる陽気の中、写真撮影が行われました。
住み手のTさん夫妻には、せっかくの休日にもかかわらず、快くご了承いただき感謝です。
左:
編集の臼田桃子さんと写真家の山本育憲さん。時間をかけて丁寧に撮影していただく。
シャッターを切るそばから、無線でノートPCにデータを飛ばして確認しながらの撮影。横から覗き見していると、いままでとはまた違った雰囲気で撮られているようで、仕上がりが楽しみ。
右:
道路際の植栽がだいぶ育ってきた。草(ローズマリー)が溢れ出しているのがよい。
木がもっと育つともっとよい。
建築で作られる街並みも大切だけど、一軒一軒の家が道に面して一本でも木を植えれば、街はずっと潤うのにと思う。
「モダンリビング」といえば、古いですが、池辺陽のケーススタディハウス(石津邸)が思い浮かびます。池辺陽については、10年くらい前にちょっとした文章を書く機会があり、だいたいの著作を読みました。印象的だったのは、戦後の住宅設計について語ったときの、「施主が絶対に満足しない家を建てたい」「人間として日本という国に、最も悲観的な見通しを持つようなモメントに住宅がなるべき」というフレーズです(「庶民住宅をどうするか」『新建築』1954年4月号)。
これはもちろん皮肉も混じった逆説的な言い方なのですが、惰性に流されがちな自分に、住宅の設計ってのはそういうもんじゃないだろ、と喝をいれてくれる言葉として、時々思い出します。
夜には久しぶりに神楽岡工作公司でのスライド会。
畑中さんによる「南ドイツで見たこと考えたこと」は盛況。
神楽岡のサイトで紹介しています。
Tags: T邸 | MEMO 雑記・ブログ | 11.04.20 | (0)