地蔵調査・大文字BBQ
路上のモザイクタイルに日常の裂け目を見る。モルタルの割れ目をタイルやビー玉、おはじきで埋めたもの。スカルパやフンデルトワッサーのようでもあり。地蔵調査中に見つけた。
2009/8/10〜16
8/11(火)
別件の中間検査。構造用合板の留め方などにやや難点あり、工務店に修正の指示。勝手な変更は大けがの元です。
8/12(水)〜18(火)
宮城大・竹内先生+宮城大有志(なんと二週間にわたり京都に滞在)、魚谷氏+京都建築専門学校有志、滋賀県大有志、柳沢(単独)によるハイブリッドチームで、京都地蔵調査を敢行。
お盆休みが完全に潰れ、大いに日焼けしたが、久々のフィールドワークで調査勘を思い出す。
調査対象エリアは、田の字地区(御池〜四条、河原町〜堀川に囲まれた範囲)を中心に、東は東大路、西は西大路、北は上京区境、南は京都駅、という広大なエリア。15年間京都にいて、いまだ入ったことのなかった路地の奥深くまで、隈無く徘徊し、地蔵や大日如来・蛇神・道祖伸などを探し出した。こんなことでもなきゃ、一生しない経験だねえ。
時おり出会う、暗く狭く切ない路地奥は、ヴァーラーナシーの路地を思い起こさせる。表通りと裏通り、街路と路地、地主と店子、日の当たる世界とそうでない世界……幾重もの分節と階層化の皺が路地の奥に圧縮されているような心持ちがする。都市としての歴史の深みってやつでしょうかね。
再開発地区の更地の中にポツンと残る地蔵堂
しかし地蔵は、なかなかに可愛らしい。この調査で120体(?)くらいのお地蔵さんに会った。一生分お会いしたような気もする。子宝・延命・安産・長寿その他御利益満載である。
お地蔵さんには、顔が描いてあるものがかなりある。毎年地区の子供たちがお化粧するらしく、描き手の個性が感じられるのが面白い。
8/16(日)
恒例の大文字バーベキューを屋上にて開催。
今年はお隣に引っ越してきた友人夫妻と共催で、地蔵調査メンバー(チーム地蔵)も参加。主役の送り火は点灯時にチラ見で、肉と酒と話に集中。ほどよく風も吹く気持ちのいい夜でした。
宮城大の学生二人が、近年マレに見る機敏な動きで肉を焼き、片付けをしてくれた。
素晴らしい。
Tags: 事務所 京都 | MEMO 雑記・ブログ | 09.09.02 | (0)