T邸ちゃくちゃく3
通りより。
久しぶりにT邸現場の様子。
8/3(月)
ようやく道路側の足場がとれました(上の写真)。
アップの写真はまだ秘密なので、少し離れたところから。
なかなかしっとりと街並みに馴染んでおりますが、道路際に植栽が入ってくると、さらに溶け込むという狙いです。
夕方に現場の中で片付けをしていたら、通りから近所のおばちゃん(おばあちゃん?)達の会話が聞こえてきたので、つい耳をそばだててしまいました。
「ハイカラないい家を建てはったな〜」
お褒めいただきありがとうございます。ハイカラ、ですか。西洋風というわけではないけど、そういわれればそうかもしれません。
「でもハイカラなのに、瓦もしっかりのせて、壁はやさしい色にしはったな〜」
「古い家が多いところやさかい、気ぃ使わはったんかな〜」
ご理解いただき本望です。セットバックしていないのも実は大切なポイントです。覚えておいてくださいね。やさしい色なのは、きっと設計者の心が表れてるからでしょう。
「電柱は可哀想やな〜、しやけど、こればっかりはしようがないしな〜」
そうですね。敷地内の電柱には苦労させられました。でも元々は道路にあったのに、車が通りにくいからと、近所のみなさんが合意して敷地の中に移設したそうですね。この敷地が空き地の時に。まるで欠席さいばん… ほんとうに仕方がないですね。
「ええ家を建てはったな〜、うちなんか見られへんわ〜」
いえいえそんなことはありません。皆様の家があってこその街並みです。
「ほんに。テレビアンテナまで立って。」
「ほんまやな〜」
え、そこは反応するところなんですか?
柳沢は会話に参加していません。念のため。聞こえてきちゃったんです。
とりあえずは好意的に受けとめていただいてるようで、ホッとしました。
内部の様子
左:キッチンのあたり、右:風呂
左官工事の様子
外壁(と一部内壁)の仕上げは「モルタル掻き落とし」。半乾きの表面を剣山のようなものでガリガリ擦ると骨材が落ちて、自然な風合いがでてくる。今回は久住氏と相談して色や骨材のサイズを調整をし、かなり土っぽい表情に仕上げています。
写真は塗り立てで荒々しい感じだけど、乾くとなんだかかわいい表情になってきます。
2階の和室は、壁から天井まで左官で塗り上げています。ここの仕上げは、正式名称忘れましたが、石膏を塗ってスポンジで荒らした表面を部分的に研ぎ出すというもの。
コスト抑えめの仕上げですが、スポンジで荒れた部分が柔らかさを、研ぎ出した部分が上品さを出すので、なかなかエレガントな表情です。
Tags: T邸 左官 | MEMO 雑記・ブログ | 09.08.04 | (0)