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T邸ちゃくちゃく進行: 究建築研究室 Q-Labo.|https://q-labo.info/memo/000103.php
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T邸ちゃくちゃく進行

鉄管切断中

2009/6/8〜14

T邸ではところどころ仕上がった部分もでてきた。

上の写真は直径80mmの亜鉛メッキ鋼管(通称:白ガス管)をサンダーで切ってるところ。2階キッチンの排水を基礎下へ抜く排水管のカバーとして使うもの。

当初1階には天井が貼られる予定だったのだが、コスト調整の中で浴室廻りを除き天井をとっぱらったため、この排水管が露出することになったのだった。壁内に納めることやステンレス、アルミ等も検討したけど、素材感とコスト面のバランスで白ガス管に決定。玄関脇に、なんだか床柱のように立ってきます。

玄関框を取付る棟梁。玄関框にはいろいろな木が使われるけど、ここではタモ。
T邸は木造なのでもちろん色んな種類の木を使ってる。その中で最も目につくのは、床に使うメルバウという赤みの強い木材と、ほとんどが現し(あらわし)となってる柱のヒノキ、それに梁や窓枠の松。で、これらと馴染みのよい質感と色をもつタモを、建具や框などの要所要所に使っている。控えめだけどしっかりした存在感がある。

階段も手摺(塗装前)が入って形が見えてきた。
屋根もほぼ完成。この地区は景観条例で、屋根は原則として日本瓦葺きにしないといけない。でもT邸は平面形状が変形のため、瓦だけで納めるのはちょっと厳しい(技術的には可能。コスト的につらい。役物を作らないといけないので)。なので、一部に金属板を併用した腰葺きとしている。腰葺きは数寄屋でもよく使われる手法で、景観条例の主旨上も問題ないはずだが、これを認めてもらうだけでも役所でかなり時間を使ったのだった。

屋根の上で瓦屋さんと小一時間話をして、三州瓦がJIS規格になった話や京都の瓦の話、屋根裏結露の話などをいろいろ教えていただく。こういう現場での勉強は嬉しいもの。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 09.06.27 | (0)

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