究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

2011年01月: 究建築研究室 Q-Labo.|http://q-labo.info/2011/01/
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椅子が壊れた

仕事用に使っていたイスが壊れた。

割とシンプルなデザインと2万円を切る値段に惹かれて、5年ほど前に買ったノーブランドのキャスター付きイス。
座り心地は悪くなかった。しかしまず1年でキャスターの軸が折れた。ホームセンターで径の合うキャスターを買って交換したが、その後も続々と折れ、結局5個あるキャスター全部を交換した。しかしこの度は、ガスの座面高さ調整機構がアホになって一番低いところから動かなくなってしまったので、買い替えることに。

いくらヘビーユースでも壊れるのが早いんじゃないかと思うが、アルク aRCに行って話してたら「そのレベルの椅子なら5年はいいところですよ」とのこと。そうか。じゃあ今度はちゃんとしたのにしよう。フリーランスは体が資本。ちょっとくらい高くてもいいぞ。そのかわり20年は使うぞ。

定番のアーロンチェアはとても機能的でよさそうだけど、あれはゴツすぎる。イームズのエグゼクティブ・チェアやマネージメント・チェアは憧れるが高すぎる。でも12年保証はすごいな。

可動部から壊れるのは分かっているので、キャスターはまだしもガスの機構はなくていいんじゃないか。そもそも特定の人間しか座らない椅子に(少なくとも手軽な)高さ調節機構はいらない。ところが、きょうびガス機構の無いワークチェアはほとんど無いことが判明。

じゃあ座面調節やキャスターはなくてもいいか、と選択肢を広げて候補に浮上したのが、水之江忠臣の名作S-0507NA-ST(天童木工)。以前マエダ木工の前田君に教えてもらった、前川國男の神奈川県立図書館用にデザインされたという椅子。ダイニングチェアとして売られてるけど、もともと図書館用なんだからデスクワークにも適しているはずだ。

R1094604.jpg

ということで、店頭に置いてる店はなかなか無いので、フタバ家具にわざわざ取り寄せてもらって、試し座りしてきた。

イメージよりやや大きめだけど、座り心地たいへんよし。控え目な曲面のフィット感がすばらしい。小学校の椅子を思い起こさせる生真面目さのただようデザインも◎。コスト・パフォーマンスもずば抜けている。
しかし、仕事用の机高さ720mmにあわせると、ちょっっっと低い。ちょっとだけなんだけど気になるといえばなる。クッションを置いて使うのはためらわれる。背筋をグッと伸ばして使うか…。

他の候補の一つは、ヤコブセンのオックスフォードチェア(ローバック/アームなし/キャスターは選べる)。ネジの高さ調節があるのもすばらしい。注文生産で半年待つという。それはいいけど、さすがに予算オーバー。しかし、いい。20年使うと考えればアリか。そんなにもつのか。それより5000円の無印の椅子に座ってるヒショの許可が降りるのか。


| MEMO 雑記・ブログ | 11.01.27 | (0)

年賀状・撰2011

二年ぶりの「年賀状・撰」です。
(実は、昨年もちゃんとえらんだんだけどアップロードをサボってしまった)
年賀状という日本のコミュニケーション文化を尊重し、年賀状に込められた創意・工夫を讃え、選出作を1年間掲示鑑賞するという企画(→主旨と弁明はこちら)。

今年もヒショと共に、昼休みに11作品を選出しました。
基準は有って無いようなもんですが、あえていえば、①手間がかけられていて、②読んで触って眺めて楽しめて、③一年間飾っておきたくなるもの、といった感じです。
不遜なのは自覚してますので、請ご容赦。

それでは本年のBEST3から。


●BEST3

月面温泉で地球見を楽しむウサギの図(勝手に命名)。
モチーフは王道だけど、風呂に入ったり餅をついたり月面マシンを運転するウサギたち(バニーガールもいる)を、鉛筆と水彩で鳥獣戯画調にコミカルに描いていて見ごたえあり。その密度とセンスに脱帽です。できればもっと大きな絵で飾りたいくらい。
○差出人:浅見俊幸建築設計室さん

「懐かしい」というには昔過ぎる時代のお正月の子供たち。なのに懐かしい感じ。関さんの作品はどれも、そんな遠くて近いような不思議な世界を感じさせます。1/29〜2/11、一乗寺恵文社で展示をされているそうです。
いつか蔵書票をお願いしたいと思っているのですが…。
○差出人:型染作家・関美穂子さん

パッと見、インドのどこかの街の風景(看板をよく読むとマドゥライだ!)。
よく見ると、リクシャーや看板の写真などあちこちに差出人ご夫妻が隠れている、という丹念なつくり。あ、ラトナカフェの看板もあった。
昨年のダッカの街角の写真も素敵でした。
○差出人:ラトナカフェさん

つづいてジャンル別の入賞作。


●家族近影

 

【左】子供写真はうちのも含め定番ですが、飛び抜けたインパクトと鮮やかさが光った姉妹ツーショット。ふたりともご両親に似て濃ゆかわいい。
○差出人:友人Mさん夫妻

【右】手作り感と立体感が際立つ松崎家は3年連続の入賞です。ポートレートが格好いい。奥様は昨年、七条の方に「まえだのドーナツ」というお店を開かれたそうです。
○差出人:庭とドーナツの松崎家


●書

一枚一枚の手書きが嬉しい。
が、すいません、何とお読みしたらよいのでしょうか…分かる方いたらコメントください(ヒショ)。
この方の賀状を見ると、いつも今年は書道をやろう、という気持ちになるのですが…
○差出人:ヒショの広島の友人Eさん


●写真

 

【左】昨年、チビ2号誕生をはさんでうちの家族の写真をたくさん撮ってくれた梅ちゃん。さわやかな笑顔でチビがよくなついていました。撮ってもらった写真がどのように仕上がるか、また今後の活躍が楽しみです。
○差出人:写真家・梅田彩華さん

【右】日暮さんも3年連続で入賞。好みがあいすぎなのです。ご無沙汰してますが、『コンフォルト』1月号ではご一緒できました。
○差出人:写真家・日暮雄一さん


●オリジナル

 

【左】写真では全然伝わらないですが、表情のある和紙です。ありそうでなかった紙オンリー。そうか、年賀状はまず第一に「紙」だ、という本質をつく年賀状(笑)。紙のプロの気概。今やってる町家改修の仕事でご一緒しようと、密かに画策しています。
○差出人:かみ添 kamisoeさん

【右】これも写真ではわからないんですが、全面に凹み加工が施された触覚派。真ん中の、◎と×で表現されたウサギもかわいい。
そういえばうさこちゃん(ミッフィー)の × は、Vの鼻とへの字の口なんだそうで。
○差出人:グラフィックデザイナー・盛あやこさん

これも実は立体的な作品。ただの白紙やんけと思いきや、百数十本の切り込みが入っていて、ぼんやりとウサギの形が浮かびあがっている。手間かけすぎです(笑)。
○差出人:タトアーキテクツ / 島田陽建築設計事務所


●番外

宛名側の差出人名の脇にちんまり添えられた「ピータンラビット」。
気づいたとき、思わず吹きました。
○差出人:ゲストハウス・胡乱座さん


今年も年賀状をいただきありがとうございました。
ネタにした上に勝手に選考などしてすいません。来年もやります。


>> 年賀状・撰2009 その1その2  >> 企画主旨   >> Tag:年賀状

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 11.01.22 | (0)

雪が積もるとこ積もらないとこ

ペチャクチャナイト京都#2が終わって、木屋町に出たら大雪。
酔っぱらった夜の雪は、客観的にたいへん危険だけれど、本人はとても気持ちよい。

帰る途中、道路上にときどき、雪が積もっている部分と積もってない部分がハッキリと分かれている場所があることに気づいた。右の写真では、インターロッキングの目地に沿って綺麗に雪が積もって(融けて)いる。

車やモノが置いてあったり、屋根が張り出しているわけじゃない。
おそらく地面の温度か伝導率の差によると思うんだけど、同一素材の道路で違いがでるのは何故だろうか。

地下に水道管や下水管が通ってるから?

| MEMO 雑記・ブログ | 11.01.17 | (0)

ペチャクチャナイト京都

久しぶりに日記らしい新鮮な更新。
昨晩「ペチャクチャナイト京都 #2」というイベントが木屋町アバンギルドで開催され、プレゼンターのひとりとして参加してきました。

ペチャクチャナイト(公式サイト)は、カジュアルな大人の発表会というのが適切か。何人かのプレゼンターがスライドを使って話題提供(自作とか活動とか考えてる事とかの話)をして、それを肴に酒を飲みコミュニケーションするという集まり。
ミソは「20x20」というプレゼンのルールだ。「1人20枚のスライドを20秒ずつ合計400秒(6分40秒)でプレゼンテーションする」という非常にシンプルなルール。しかし、プレゼン準備の負担が大きすぎず、またしゃべり過ぎで間延びするのを防ぐ絶妙な設定。実際やってみると、1枚20秒というのは、かなりスピーディーでドキドキします。

もともとは建築家のクライン&ダイサムの発案だそうで、東京を皮切りにこれまで世界300都市以上で開催されてきたという。各イベントは、"PechaKucha Night Kyoto"のように都市名を冠している。
重い政治の話も軽い趣味の話も砕けた発見の話も深刻な生い立ちの話も、みんな並べてプレゼン可能という、これぞフォーマット・デザインの力。すごい発明と思う。

で、今回の「ペチャクチャナイト京都 #2」。
観衆が予想以上に多い。100人近かったのではないか。うち7割ほどが外国の方っぽい。ネット上でもほとんど広報されてなかったのに、なんでこんなに集まるのだ。京都在住フォーリナーの濃ゆいコミュニティの存在を感じる。

発表者は9人。僕のネタはインドの「融合寺院」(融合寺院についてはこの記事で少し書いてます)。
作品紹介をしようか迷ったけれど、自己宣伝よりも場が盛り上がる話題を提供する方がよいだろうと判断した。とはいえ、これまで建築系日本人には話したことがあるが、一般のしかも外国人は未知のゾーン。しかも日本語でやるのに。

結果:かなりウケました。
終了後、すごく面白かったよ、と何人かの方に声をかけて頂きました(ウケをとることが目的ではないのですが)。スクラップ&ビルドではない「重ね書き」のデザイン、いわばビルト&ビルド Built&Build なやり方がいいと思うんだけど。というメッセージは伝わったように思います。
他の発表者の方で印象的だったのは、テク能ロジーのJonah Salzさん、バティック染色のフジモトヤスヨさん、書働家の薛翔文さん等。

その後、12時過ぎまでまったりと飲む。アバンギルドは食事がおいしいですね。

次回のペチャクチャナイト京都は5月の予定だそうです。
一般からの応募も受け付けてるので、われこそはという人、オススメです。

| MEMO 雑記・ブログ | 11.01.17 | (0)

蓮華寺:京都, 2004

蓮華寺、京都、2004

京都で最も好きな庭の一つ、大原街道沿いにある蓮華寺。
紅葉の季節をのぞけば、人も少なく静かに落ち着ける。

縁と軒、そして柱によって切り取られた名庭はたくさんあるけれど(京都では詩仙堂、曼殊院、円通寺、奈良では慈光院など)、ここでは池が間近にまで迫っている。その水面に覆いかぶさるように、樹々の葉が重なり合いながら茂っている。
そのため建物の中の方に座って庭を眺めると、水面に浮かんでいるような心持ちがする。

雨など降って、水面がさざめきたつのをじっと見るのも、ここならではのよさ。

夏の前後に訪れると、鬱蒼とした樹々の緑に包まれたようになる。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.01.15 | (0)

2011 謹賀新年

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写真上段:左から、2歳頃の父きわむ・チビ1号・母
写真下段:左から、4ヵ月頃の父きわむ・チビ2号・母    
(究建築研究室のトレードマークの牛がさりげなくウサギになってます。)

新年あけましておめでとうございます。
昨年は竣工物件こそなかったものの、本が出たり賞を頂いたり慣れないレクチャーをしたり子供が増えたりと、なかなかに実りある一年だったのではないかと思っています。
お世話になった皆様、ありがとうございました。

初詣で訪れた横浜の伊勢山皇大神宮にて引いたおみくじは中吉でした。
「いまさら新しい目標を選んでも無理。かねて積み上げた力が発揮できるところを目指してがんばれ。」(おみくじ文面ママ)
との、やや微妙かつフランクな励ましに従って、精進致します。

本年もご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 11.01.03 | (0)