11月頭の大学祭の休みを使って、二日がかりで学生たちと三和土(たたき)をつくりました。三和土の施工は3回目。以前は京都で住んでた町家の土間と、SSSの時にやって、ほぼ10年ぶり。なかなかにしんどいので、まさか3度目をするとは思わなかったけれど、このしんどさを含め、まさに体でダイレクトに建築をつくる感覚と、独特の質感・表情は他に変えがたい魅力があります。2日間でトータル10cmの厚さを、ひたすらたたくたたくたたく。私は今回は主に裏方にまわって、一番楽しいたたきは学生に譲りましたが。
中村さんの講義をききながら材料をつくる。材料のサバ土は花崗岩が風化したもの、花崗岩の主成分は長石・石英・雲母であること、炭酸Ca(石灰石)から酸化Ca(生石灰)・水酸化Ca(消石灰)また炭酸Caへの変化、などなど。三和土におけるニガリの役割は保水だと思うのだけど、まだよく腑に落ちない。
楽しく勢いだけでたたけるのは最初の1時間くらい。あとはいかにきれいに効率よく省力でたたくかを、考え工夫しながらたたかないと、しんどい。たかが、たたくだけとはいえ、上手い下手の差が明確にでる。仕上がりにも性格があらわれるのは面白い。京都の庭師庄谷さんもはるばる来てくれ、さすがのプロの仕上がり。OBの岡田君も応援に来てくれ大活躍。
土間は2つのパートにわかれ、一つは矢作の黄褐色の土、一つは豊田のなかなかに赤い土で仕上げる。現在は養生中でシートがかかっているので、仕上がった姿はまだ目にせず。
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16.11.11
災害時仮設住宅モデル「SAKAN Shell Structure(SSS)」が、『TOTO通信』2010年春号・特集「小屋は過激だ」に掲載されています(Web版も後日アップされるようです)。
解説の執筆は、元『SD』編集長でヴェンチューリの著作の訳者でもある伊藤公文氏。
伊藤氏がSSSについて「これらが並び立って集落を構成するありさまは、岩場にフジツボが群生しているような、人工的な気配が薄く、自然界の出来事であるようなさまが思い浮かぶ」と評してくれた点が、個人的には嬉しかったです。
「SHELL-TER」の頃から、まさにそういうイメージを思い描いていたのだ。
TOTO通信のことは(失礼ながら)今まで知らなかったのですが、バックナンバーをいくつか見ると、どれも密度が高く、企業広報誌(?)としては異様なクオリティ。編集者の視点が濃厚に出てる点がとても面白く、一般の人や学生の目にとまりにくいのが惜しい。けれど、今の時代、むしろその方がいいのかもしれないとも思う。
あと、最近知ったのですがSSSは、エクアドルのデザイン誌『bg magazine』No.46にも掲載されていたらしいです。
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10.04.08
災害時仮設住宅(共同研究), 滋賀県彦根市, 2007
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10.01.03
解体前のSSS
2009/5/25〜5/31
5/30(土)
2007年5月に完成したSSS(SAKAN Shell Structure)の解体作業&振動実験を敢行しました(建設プロセスのまとめはコチラ)
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09.06.02
ヴァーラーナシーVaranasi、ガンガーを眺める牛(2007年)
2009/3/30〜4/5
3/31(火)
年度末大掃除大会。キッチンの油落としからタイル磨き、窓拭き、ベランダの植物の手入れまで。
4/2(木)
T邸現場確認後、日航プリンセスホテルにて、後期から西洋建築史を担当する某大学の非常勤講師オリエンテーション+懇親会に参加。いろいろな先生の話を聞くにつけ、芸術系大学で歴史系の座学を教えるのは大変そうだ。
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09.04.19
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