軒先を連坦する/伊藤航平
軒先を連坦する
軒先を新たにつくりだしていく提案である。敷地周辺は、歴史的な町家と現代の住宅が混在する住宅地である。昔からの顔見知りの関係性がみられるが、その交流は交通量の多い道路に面した軒先に限定されていた。そこで、多様な住宅の持つ屋根に着目し、「軒先をつくりだす」という共通の操作を行い、この土地が持つ課題の解決と魅力の増進を試みた。道には交通量を減らしながらあらゆる人の居場所を設け、建て詰まった街区の内部には住民に向けた居場所を設けた。新旧が混在するこの地だからこその提案である。
(伊藤航平/2018設計演習V 作品)
| Projects プロジェクト , Studio スタジオコース | 18.07.30