交わり:人とのかかわりを織りなすみち/新津春佳
交わり:人とのかかわりを織りなすみち
幼い子どもが生まれて初めて意思の疎通を図ろうとする相手は親である。そして、両親をはじめ、同世代の子ども・近所の大人など、様々な人たちと関わりながら成長していくことが望ましいと思う。今回の課題に取り組む際、まず子どもを取り巻く人間関係、特に親子関係に着目して考えた。
子どもを幼いうちから保育園などに預け、働くことが珍しくなくなった現在、通園時間は親が子どもだけに向き合える数少ない時間として注目できると思う。したがって、そのような忙しい親子のコミュニケーションを触発するような、「通園路」となる〈みち〉を提案したい。〈みち〉は戸建て住戸が囲む中庭とそれを結ぶ小径で構成され、通園路であると同時に地域の子どもたちの遊び場でもあり、さらには親同士・近隣住民同士、あるいは子どもと近所の大人の交流の場にもなるような提案とした。
(新津春佳/2017設計演習V 作品)
| Projects プロジェクト , Studio スタジオコース | 17.07.23