京都大学柳沢研究室|居住空間学講座
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Students' Works 作品・論文 > Diproma Design 卒業設計: 京都大学柳沢研究室|居住空間学講座|https://q-labo.info/kyoto/020_works/026_design/
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2020年度 井上泰地

歩越神戸

兵庫県神戸市南部を敷地とし、海と山が近接し斜面によって結ばれているというこの地域の特徴を生かすための歩行空間を提案しました。南北に伸びる斜面に対して東西に広がる国道や鉄道路線を、歩行者を妨げるものとして、それらを越えていくように7個のスラブを掛けるという操作を行いました。住宅地や、商店街、鉄道駅近くなど、神戸の持つ様々な場所ごとに少しずつスラブの掛け方を変えることによって、歩行空間としてだけでなく、道と建築や宅地空間をつなぐものとしての役割も持たせています。これによって、神戸という地域の本質的な魅力である、海と山を感じながら斜面を歩いていくという行為をより豊かに実感のあるものとして捉えることができるようになります。
(井上泰地/2020年度卒業設計作品)

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| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 21.04.16

2019年度 小西泰平

PHOTO SCAPE:鉄道写真からつくる「生きられる景観」としての駅

「撮り鉄」が撮りたくなる風景(=「生きられる景観」)を駅につくることで、人々に集い・憩い・活力を提供し、鉄道駅からまちを活気づける。
生きられる景観とは、休息性と眺望性を兼ね備えた、美しい景観だ。 
撮り鉄は、鉄道車両そのものより、周りの景観に重きを置き、「生きられる景観」を追い求めて、場所を選りすぐって撮影している。
撮り鉄が撮りたくなるような駅を設計すれば、「生きられる景観」を作り上げることができるのではないだろうか。
鉄道写真が「生きられる景観」への道標となることを、今作を通じて証明する。
(小西泰平/2019年度卒業設計作品)

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| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 20.04.29

2019年度 佐古田晃朗

私的分居:出町学生下宿群

新天地で手に入れる「私」の家。
目覚め、過ごし、帰ってくる場所。
そこが特定の 「私」 だけの居場所にならないように。
日々、私の中の様々な「私たち」 をスイッチングし、
生きる私たちがお互いが持つ賑わいを、静けさを、差し出し合い、補い合う住まいへ。
学生が、その冗長な時間を過ごす、自己内包と出会いのための大きな家の提案。
(佐古田晃朗/2019年度卒業設計作品)

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| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 20.04.20

2018年度 伊藤航平

この地で生きること

住宅としぐれ煮会社の複合した街区を提案した。三重県桑名市は、しぐれ煮の地場産業で昔から栄えながら、近年は名古屋のベッドタウンとして住宅地の造成を続けてきた。しかし、山を切り開いての宅地開発には用地の限界がきている。そこで、ただ既存の住宅地を再編するだけでなく、地場産業を活かした再編のアプローチが必要だと考えた。敷地周辺は伊勢湾台風後に形成された街並みで、二層の切妻屋根の住宅が立ち並んでいることを活かし、既存の屋根勾配と位置を踏襲している。また漁業の中心となる赤須賀港の船溜まりには所狭しと船が並んでいることから、しぐれ煮の会社と、漁師を想定した住宅を配置した。住民と会社の共有のキッチンを設けることで、多様な使われ方が期待できる。既存の再編にまちの要素をいくつも取り込んだ提案である。
(伊藤航平/2018年度卒業設計作品)

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| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 19.04.20

2017年度 林泰宏

Kaleidoscope:階段の可能性を映し出す建築

階段は“人”を映し出す装置である。
いそいでのぼる人、ゆっくりおりる人、座って話す人、立ち止まり 眺める人
階段は、使う人の性格や目的によって、意味を変える。
階段は“時間”を映し出す装置である。
ひとつひとつの段が、日の移ろいで陰り、砂の動きで埋もれ 現れる
階段は、自然の時間変化によって、姿を変える。
常に変化し続ける階段の可能性を映し出し、観測するための建築の提案。
(林泰宏/2017年度卒業設計作品)

★Diploma×KYOTO'18 Day2・13選

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| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 18.03.01

2017年度 新津春佳

モクリツ:まちを集合住宅とする物語的提案

木造の密集住宅地には、中に入ってはじめて発見できる魅力があります。曲がりくねった街路にあふれる生活感、連なるベランダや街路の奥に突如として開けた空間があります。そして、その面白さは、人がその場に生活していてこその良さであると、強く思います。いま、このような木造密集住宅地が次々と姿を消しています。そこで、密集住宅群としてのまちの雰囲気を残すための模索を行い、物語的に集合住宅を提案します。
(新津春佳/2017年度卒業設計作品)

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| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 18.02.01