京都大学柳沢研究室|居住空間学講座
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2018年度 伊藤航平: 京都大学柳沢研究室|居住空間学講座|https://q-labo.info/kyoto/020_works/000478.php
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2018年度 伊藤航平

この地で生きること

住宅としぐれ煮会社の複合した街区を提案した。三重県桑名市は、しぐれ煮の地場産業で昔から栄えながら、近年は名古屋のベッドタウンとして住宅地の造成を続けてきた。しかし、山を切り開いての宅地開発には用地の限界がきている。そこで、ただ既存の住宅地を再編するだけでなく、地場産業を活かした再編のアプローチが必要だと考えた。敷地周辺は伊勢湾台風後に形成された街並みで、二層の切妻屋根の住宅が立ち並んでいることを活かし、既存の屋根勾配と位置を踏襲している。また漁業の中心となる赤須賀港の船溜まりには所狭しと船が並んでいることから、しぐれ煮の会社と、漁師を想定した住宅を配置した。住民と会社の共有のキッチンを設けることで、多様な使われ方が期待できる。既存の再編にまちの要素をいくつも取り込んだ提案である。
(伊藤航平/2018年度卒業設計作品)

| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 19.04.20