2020年度 井上泰地
歩越神戸
兵庫県神戸市南部を敷地とし、海と山が近接し斜面によって結ばれているというこの地域の特徴を生かすための歩行空間を提案しました。南北に伸びる斜面に対して東西に広がる国道や鉄道路線を、歩行者を妨げるものとして、それらを越えていくように7個のスラブを掛けるという操作を行いました。住宅地や、商店街、鉄道駅近くなど、神戸の持つ様々な場所ごとに少しずつスラブの掛け方を変えることによって、歩行空間としてだけでなく、道と建築や宅地空間をつなぐものとしての役割も持たせています。これによって、神戸という地域の本質的な魅力である、海と山を感じながら斜面を歩いていくという行為をより豊かに実感のあるものとして捉えることができるようになります。
(井上泰地/2020年度卒業設計作品)
| Students' Works 作品・論文 , Diproma Design 卒業設計 | 21.04.16