究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

2012年01月: 究建築研究室 Q-Labo.|https://q-labo.info/2012/01/
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紫野の町家改修:訪問

10月末に竣工した「紫野の町家改修/TIMELINE Machiya」に、引越し後はじめてお邪魔してきました。

とにかくモノを少なく厳選し(特筆すべきはプラスチック製品がほぼゼロなこと)、余白を多めに残した住まい方が素晴らしかったです。それぞれの場所の設計の意味を理解して、それを活かそうとしていることが一目で見てとれます。もちろん、設計はクライアントとの共同作業なので当然といえば当然なのですが…なかなかできることではありません。こんな風に住んでもらえることは設計者として本当に嬉しいことです。

道路側の土間はすっかり銅版画のアトリエに。印刷用のインクを拭いた布の原色が鮮やか。

土壁にマック

左:銅粉引き襖のあるホールには、当初の予定通りピアノが。
右:土間となったリビング。前の家から持ってこられた家具がごく自然におさまっています。

キッチンとリビングに面したバラ板壁。

左:土間に面した室内の縁側に腰掛けるご主人のBさん。奥の和室にいるのはうちのチビ2号です。
右:リビング。ローテーブルは古い和裁机を利用したものだそう。バラ板壁と同じ表情。

左:寝室の床の間の干支飾り。白い床の間には色鮮やかな設えが映えます。
右:子供室。片付きすぎだろ〜というくらい整頓されていました。イームズチェアにトトロが座っている。

アメリカ製のスチールの棚とおもちゃ達と漆喰と「こそげ壁」

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 12.01.20 | (0)

旧武徳殿:京都, 2011

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 12.01.12

枚方TK邸:中間検査

TK邸は年明け早々に中間検査。指摘事項も無く無事終了。

耐力壁となる構造用合板が貼られて、空間の輪郭がだんだん見えてきた。

左:玄関から裏の庭へ続く土間。敷地の起伏が土間の中に階段として表れてきてる。一種の通り庭である。特に町家を意識したわけではないけれど、土間のある家に住んでた体験からも、現代住宅でも土間はあった方が何かとよいと思っている。

ところで、川と街道が接近しているのが枚方の特徴であるが、そのため枚方宿には船宿が多かったようである。枚方宿の町家も京都や他の都市の町家と同様に、入り口から奥へ抜ける通り庭(土間)を備えているのだけど、ちょっと面白いのは、そのような船宿では、通り庭の奥が船着場へ通じていたということだ。船客は川の船着場から通り庭を通って店にアプローチしていたらしい。いいなあ。(参考:大場修「近世近代町家建築史論」)

靴をぬぐ日本の家屋では、土間の広がりは家屋への出入りの口が増えることをも意味する。言ってしまうと、当たり前のようだけれど、家に土間が一つ(玄関の沓脱用)だけという状況は、果たして当たり前のこととして受け入れていいものか。

右:2階家族室(リビング・ダイニング)からキッチンの方を見る。キッチンの上はロフト。

家族室。正面の窓の先には小学校のグラウンドが見える。眺め良し。右手の大きめの開口は屋根のあるテラスにつながる。開放的な一角。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 12.01.11 | (0)

謹賀新年2012

2012nenga.jpg

明けましておめでとうございます。
昨年は様々なことがありましたので、「おめでとう」と素直に口に出しづらいですが、
あえて「おめでとう」と言いたいところです。

今年は私にとっては、いろいろと環境が変わる節目の年になりそうです。
本年もどうぞよろしくお願いします。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 12.01.03 | (0)