連載:インドの都市から考える(柳沢究)
第1回:巡還と囲繞の都市構造
第2回:ヒンドゥー教における住まいの象徴性
第3回:伝統的な中庭式住居での生活
第4回:水辺の建築空間 ガート
第5回:動物のいる都市空間
第6回:街と融け合う寺院
第6回:街と融け合う寺院
(『ARCHITECT』2013年10月号、日本建築家協会東海支部)
20世紀末に始まるインド全体の経済成長にともない、近年ヴァーラーナシーでも大規模な宅地開発やショッピングモールの建設などが目立つようになった。都市空間の更新はその速度と激しさを増している。連載最終回となる今回は、聖地としてのヴァーラーナシーを支えるガートとならぶもう一方の立役者、ヒンドゥー教の寺院・祠に焦点をあてながら、筆者が現在関心を寄せている都市空間の現代的変化について触れてみたい。
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13.12.16
連載:インドの都市から考える(柳沢究)
第1回:巡還と囲繞の都市構造
第2回:ヒンドゥー教における住まいの象徴性
第3回:伝統的な中庭式住居での生活
第4回:水辺の建築空間 ガート
第5回:動物のいる都市空間
第6回:街と融け合う寺院
第5回:動物のいる都市空間
(『ARCHITECT』2013年8月号、日本建築家協会東海支部)
■インドの都市には動物がいる
小鳥や人に連れられたペットを除けば、日本の都市部において動物を見かける機会はきわめて少なくなった。そんな日本からインドを訪れて驚くことの一つは、都市に動物があふれていることである。実にさまざまな動物たちが人間と生活・空間を共にしている。
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13.12.09
連載:インドの都市から考える(柳沢究)
第1回:巡還と囲繞の都市構造
第2回:ヒンドゥー教における住まいの象徴性
第3回:伝統的な中庭式住居での生活
第4回:水辺の建築空間 ガート
第5回:動物のいる都市空間
第6回:街と融け合う寺院
第4回:水辺の建築空間 ガート
(『ARCHITECT』2013年6月号、日本建築家協会東海支部)
■インドでは水辺が建築化される
インドの各地を旅して気がつくのは、川や池といった水域の周辺がしばしば広範囲にわたって階段状に整備されていることだ。そのような水辺に設けられた階段状の施設を総称して「ガート(Ghat)」と呼ぶ(写真1)。水辺を階段状に整備するのは、水位の変動にかかわらず水面へのアプローチを可能とするためであろう。護岸や船着場、水辺の作業場としての機能もある。もとより水辺はインドに限らずとも生活にとって欠かせない場所であり、類似した水辺の階段状施設は世界各地に見ることができる。日本では、瀬戸内海地方を中心に「雁木」と呼ばれる同様の施設が見られる(特に鞆の浦の雁木はガートとよく似ている)。
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13.12.02
連載:インドの都市から考える(柳沢究)
第1回:巡還と囲繞の都市構造
第2回:ヒンドゥー教における住まいの象徴性
第3回:伝統的な中庭式住居での生活
第4回:水辺の建築空間 ガート
第5回:動物のいる都市空間
第6回:街と融け合う寺院
第3回:伝統的な中庭式住居での生活
(『ARCHITECT』2013年4月号、日本建築家協会東海支部)
■インドの中庭式住居
インドの住居は地方によってさまざまであるが、地域や民族・文化の違いを超えた一定の共通性が見られる。それは中庭を中心とした住居形式である。
中庭式住居はモエンジョ・ダーロ遺跡からも数多く発掘されており、その歴史はインド文明とともに古い。
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13.11.25
連載:インドの都市から考える(柳沢究)
第1回:巡還と囲繞の都市構造
第2回:ヒンドゥー教における住まいの象徴性
第3回:伝統的な中庭式住居での生活
第4回:水辺の建築空間 ガート
第5回:動物のいる都市空間
第6回:街と融け合う寺院
第2回:ヒンドゥー教における住まいの象徴性
(『ARCHITECT』2013年2月号、日本建築家協会東海支部)
前回、ヒンドゥー教には「浄/不浄観」に基づく階層的秩序を指向する傾向があり、世界の姿もまたメール山を頂点とする階層的な同心円構造によってとらえられること、そしてそのコスモロジーが都市に投影されている事例を紹介した。今回はそのようなヒンドゥー教の観念と住居のかかわりについて見てみたい。
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13.11.19
ARTICLEs小論に、インドの都市から考える:巡還と囲繞の都市構造をアップしました。
日本建築家協会(JIA)東海支部の発行する機関紙『ARCHITECT』に、2012年12月より2013年10月まで隔月連載されたもののうち、今回のは 第1回分です。続く第2回〜6回分までは順次載せていく予定ですので、よろしければ時々チェックしてみて下さい。
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13.11.15
連載:インドの都市から考える(柳沢究)
第1回:巡還と囲繞の都市構造
第2回:ヒンドゥー教における住まいの象徴性
第3回:伝統的な中庭式住居での生活
第4回:水辺の建築空間 ガート
第5回:動物のいる都市空間
第6回:街と融け合う寺院
第1回:巡還と囲繞の都市構造
(『ARCHITECT』2012年12月号、日本建築家協会東海支部)
今年(2012年)4月より名古屋に移り住み、この連載を担当させていただくことになった。筆者は建築計画・設計を専門とするが、10年以上にわたってインドに通い都市空間の調査を続けている。学生時代のアジア放浪旅行の最中にふと立ち寄った、ヴァーラナシーという都市の成り立ちに素朴な関心を抱いたのが出発点であった。以来現在に至るまで、その都市の発する不思議な魅力に導かれながら、南インドまで手を広げつつ研究を続けてきた。根っこにあるのは、複雑な都市や建築の形がどのような要因と過程を経て形成されてきたか、という興味である。研究の着地点はいまだ模糊としているが、インドの都市を見つめる中で、都市や建築を考える上でのさまざまな示唆を得てきた。この連載でその一端を紹介できればと思う。まずは筆者がフィールドとしている2つの都市、その概要とヒンドゥー教のコスモロジーと結びついた都市構造について紹介したい。
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13.11.08