究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

2012年08月: 究建築研究室 Q-Labo.|http://q-labo.info/2012/08/
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ジャイプル Jaipur:India, 1996

ハワ・マワル Hawa Mahal(風の宮殿)
風通しがよいから「風の宮殿」というストレートというかやや安直な命名ながら、砂岩でできた陰影に富む複雑なファサードがとても魅力的。白い縁取りは大理石というわけではなく、たしかペイントであった。
18世紀に建設されたハワ・マハルのファサードは、石のスクリーン(ジャリjali)で囲まれた無数の出窓によって特徴づけられている。出窓の一つ一つには、きちんとドーム状の屋根(庇)が掛けられていて、それぞれが独立した要素であることを主張している。この出窓の原型はおそらく、古くからあるヒンドゥー建築のチャトリであると思う(ジャイサルメールのチャトリファテプル・シークリーのチャトリ)。
チャトリはヒンドゥーの宮殿の屋上や中庭によく見られる東屋である。建築全体の構成の中では装飾的な意味合いも大きいが、機能的には風通しよく涼しい日陰の居場所をつくるための装置である。このハワ・マハルのファサードは、そのようなチャトリを集合・積層して、その隙間を壁で埋めることで生まれたものに思われる。

ところで出窓を覆うスクリーンの目が、上層階に行くほど細かくなっているのは何故だろうか。道から室内が見通せないように視線をコントロールする目的であれば、下層階ほど細かくするのが自然だけど・・

ジャンタル・マンタル Jantar Mantar
同じく18世紀に建設された天文観測施設群。ヴァーラーナシーのマン・シン宮殿の屋上にも小さなものがある。
現代彫刻のような独特の造形は、観測器具の即物的・機能的形態を、そのまま建築スケールに拡大したことで創りだされている。すごく複雑な「日時計」とまでは理解できるが、夜にどうやって星を観測していたのかはまったく想像ができない。

まさに「Stairway to Heaven」

インドで後にも先にも一回だけ出会ったコブラ使い。よりによって中央分離帯にて。

ジャイプルで泊まっていた15人部屋のドミトリー。ここは比較的きれいな方。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 12.08.16

枚方WT邸:現場ちゃくちゃく

枚方のWT邸は9月の竣工を目指して急ピッチで工事が進行中。
敷地の奥に林があるけれど、これがなかなかワイルドな雑木林で、
家をオープンにして緑に親しむ、とかいう生半可な接近を許しません。
落ち葉も虫もすごいし、漆の木が生えていたことにはびっくりした。

なので、中からは基本的に「見る」庭となっています。
そう割り切ると、なかなか贅沢な庭。森の奥に分け入ったような心持ちになります。

子供部屋からも奥の林に抜ける。

こちらは縦の抜け。吹き抜けを螺旋状に昇り、枚方市街を一望できるルーフテラスへ。
ルーフテラスはそれなりにコストを食うので、予算調整の中で何回か削減候補にあがったのだけれど、ご主人の踏ん張りによって、その都度生き延びたもの。
いやあ作ってよかったです。完成したらビール飲みましょう。

7月の半ばの上棟式。お寿司と奥さんの手料理で。
最近は飲まない上棟式も多いと聞くが、ここではがっつり飲み楽しかった。
お酒好きの建具屋さん進藤さんがいつも持ってきてくれる、大阪の地酒「片野桜」がなかなかにおいしい。3時間で一升瓶が4本以上開いたのではないか。
小学生の子供たちに酌され照れる大工さん(↓)。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 12.08.06 | (0)