究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

2011年05月: 究建築研究室 Q-Labo.|http://q-labo.info/2011/05/
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枚方での仕事

やや間が空いてしまいまして。
実施図面が山場にさしかかるとウェブの更新が滞ります。
オープンデスク等絶賛募集中ですので、興味のある方は連絡くださいませ。


さて4月末より、縁あって枚方での仕事が始まりました(その縁の話はまた後日)。
地域主義者としてはまず土地の歴史を押えねば、というわけでにわか勉強をする。

枚方市の中心部は京阪枚方市駅(たぶん)。
枚方市駅は、大阪〜京都をつなぐ旧京街道・枚方宿の中にある。
というか、京阪電車のルートそのものがおおむね京街道をなぞって通っているようだ。東海道の延長である京街道(大坂街道)の宿場町は、伏見宿・淀宿・枚方宿・守口宿の4宿で(あわせて「東海道五十七次」という呼び方があることも初めて知った)、京阪の主要駅ときれいに重なっている。

 

京街道は、秀吉の伏見築城にともなって行われた一連の淀川水系の改修工事(文禄堤建設)によって、大阪城と伏見城をつなぐルートとして整備された(京都では、この河川改修によって巨椋池が宇治川から切り離された)。
枚方宿は、大阪と奈良を隔てる生駒山系の一部である枚方丘陵が、淀川とちょうど接する点に位置する。陸路と河川の交通・流通の交点としての活用が期待されたのだろう。
もう少しさかのぼれば、枚方には本願寺の寺内町もあった(光善寺)。
寺内町は大阪の石山本願寺と近江・北陸の真宗本拠地とを結ぶ交通の要衝に設けられていたのであり、大阪城は石山本願寺跡だからして、枚方宿の設置はたぶんこの延長上にあるんだろう。

旧街道沿いには歴史的な町家が少なからず残っており、それらを活用したカフェや店舗なども増えつつあるようである。新しい建築にも歴史的町並みを意識したものが見られる(良し悪しはあるけど)。今のところまだ賑わいがあるとは言えないが、うまく育てば枚方市駅前よりもずっと面白い枚方の中心街になる可能性があると思う。

一方、京阪間髄一のベッドタウンとしての機能をになっているのが、市域の大半をしめる丘陵地を覆う、戦後に開発されたであろう住宅地である。
有名なのは(まだちゃんと見れてないけれど)香里団地である。その中に以楽苑という重森三玲の庭園があることは、今回初めて知った。晴・秋に一般公開があるという。
団地以外の部分ではかなりの密度で一戸建て住宅が建て込んでいるけれど、街を歩いていてなんとなく開放感を感じるのは、丘陵地形で坂道が多く、視界が開けているからだろう。

今回の敷地はそんな住宅地の一角にある。
なんとなく横浜の地形にも似ていて(僕の地元の横浜も坂だらけなのです)、ちょっと懐かしい感じがしたのでした。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 11.05.29 | (0)

NS軒:ちゃくちゃく2

京都NS軒もちゃくちゃくと進行。
上の写真は耐火野地板を貼った状態の屋根からの眺め。なんという気持ちよさ。
永山祐子さんの「丘のある家」はこの気持ちのよさを建築化したんだな、とようやく気づく。

左:
3階。(残念ながら)建て方時の温室状態は失われたものの、空間の輪郭がはっきりしてきた。
この建築は各階とも完全なワンルームになっている。この大味なスケールと形の空間の内部を、数寄屋建築の密度で仕上げていくことになる。なかなか楽しい作業だ。

右:
道路側のひさし部分の骨組み。町家形を鉄骨でやるとこうなる。
線材で出来ているので、木造の骨格に似てるといえば似てる。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 11.05.28 | (0)

GD邸:解体進行

町家改修のGD邸は、今月半ばに見積り調整がおさまって無事着工。
本格的な解体工事が行われています。
とはいえ仕上げも部分的に残しながらの解体作業なので、いわゆるドカーンバリーンという派手なものではなく、解体屋さんが一人でコツコツ壁を剥がしていくという、わりと地味な解体です。

仕上げを剥がしてみたら、わりと綺麗な土壁が残っていて喜んだり、シロアリの巣立ちに遭遇して唖然としたり…。一喜一憂しながら解体は進みます。

右の写真は防空壕の跡らしい。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 11.05.27 | (0)

日暮さんの神楽岡スライド会

神楽岡のスライド会、今月もやります。29日です。

講師は、西アフリカの魅力的な土の建築を撮り続けている写真家の日暮雄一さん。
日暮さんが行う東日本大震災へのチャリティ・スライド会の一環として、
東京からお越しいただくことになりました。

内容については案内の写真を見ていただければ、説明不要かと思いますが…

地面が隆起したかのごとき土の建築群、
そのバックグラウンドとなる風土や人々の生活、建設技術、
撮影時のエピソードなどなどなど、伺えるのがほんとうに楽しみです。

どうぞ奮って、またはお気軽にお越し下さい。


詳細は下記よりご確認ください。

>> スライド会「美しき土の造形(たてもの)」

こちらも是非。
>> 2004年の日暮さんスライド講演会のダイジェスト

| MEMO 雑記・ブログ | 11.05.07 | (0)

街角:Rome, Italy, 1997

彫りの深い街並み

| MEMO 雑記・ブログ , PICTUREs 旅と建築 | 11.05.02 | (0)