街には、公園がたくさんある。そこには遊ぶためにつくられた遊具や、座るために用意されたベンチがある。しかし、遊具もベンチも何もない緑の芝の上では、人々は自由に自分の場所をつくる。座ったり、寝転んだり、くり抜いて下に家を作ってしまえば、その家の屋根にだって変身する。この緑の芝には、人々が思い思いににつくった”自分だけの場所”が一瞬一瞬刻まれていく。 これは大きなひとつの屋根に一人ひとりが”自分の好きな時間”を切り取っていく集合住宅である。
名称:大きな屋根に刻まれる”時”
制作:2012年8月
設計:加藤福子
建築新人戦2012 応募作
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| プロジェクト
, 2012年度
| 13.05.20
脆くなった建築を再構築することで、人々のつながりを可視化する。この建築は複数の住戸が互いに寄りかかることで構築され、居住者は空間だけでなく倒れかかる壁や突き出した梁、柱、屋根を共有しながら生活する。
建物が崩壊・破損していく中で“増改築”が行われていく。残された木材やトタンを用いてこの建築を更新する。ここに町民も加わることで、町のコミュニティの場となり、ひいてはこの建築が町全体で共有されていく。例えば、下校途中の学生が、人手不足に困っているお爺ちゃんを手伝ったり、残された木材で日曜大工が行われたりと...壊れかけた建築が増改築されることで、町民の意識がリノベーションされていくのではないだろうか。
名称:ホウ_カイ_チク
制作:2012年10月
設計:杉本卓哉
第6回長谷工住まいのデザインコンペ「身近な場所のリノベーション」応募作
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| プロジェクト
| 13.05.20