中川運河倉庫カタログ2016
中川運河は、名古屋駅南部に位置する旧国鉄笹島駅(現・JRあおなみ線ささしまライブ駅)と名古屋港とを結ぶために、1926年から30年にかけて開削された総延長8.2kmの運河です。戦後から昭和40年頃までは水運に大いに活用されましたが、現在では運河を走る船もほとんどみられません。36〜91mという幅の広い運河の両岸には、港湾関係業の倉庫や工場が建ち並び、豊かに繁る植栽やところどころに広がる空地などが相まって、名古屋の都心にあるとは思えない静謐な水辺空間を形成しています。
柳沢研究室では、この中川運河の魅力的な水辺空間の今後のあり方を検討するための基礎データとするべく、2014年度から2015年度にかけて、中川運河の上流部(小栗橋〜篠原橋間)の沿岸倉庫群の調査を行なうとともに、特に中川運河の魅力的な景観や空間の創出に寄与していると思われる倉庫を選定し、独自に「中川運河遺産」として認定を行ないました。
『中川運河遺産:倉庫から見る中川運河の魅力(小栗橋〜篠原橋版)』(PDF版)
名城大学柳沢研究室、2016年3月
全87ページ(約20MB)
※ファイルサイズを小さくするため解像度を落としています。高解像度のPDFが必要な場合は、研究室までお問い合わせください。
期間:2014年10月〜2015年3月(C・D地区)、2015年9月〜2016年3月(A・B地区)
調査・カタログ制作:柳沢研究室中川運河チーム・(2014年度)大野将弥、高野哲也、水野由女、渡辺愛理、(2015年度)遠藤結夏、川嶌梓、児玉春香、髙間智子
写真:横関浩(Stands Architects)
監修:柳沢究
協力:岡田一輝(柳沢研2015年卒業)、名古屋港管理組合、名古屋市臨海開発推進室、名古屋都市センター