大きな屋根に刻まれる”時”
街には、公園がたくさんある。そこには遊ぶためにつくられた遊具や、座るために用意されたベンチがある。しかし、遊具もベンチも何もない緑の芝の上では、人々は自由に自分の場所をつくる。座ったり、寝転んだり、くり抜いて下に家を作ってしまえば、その家の屋根にだって変身する。この緑の芝には、人々が思い思いににつくった”自分だけの場所”が一瞬一瞬刻まれていく。 これは大きなひとつの屋根に一人ひとりが”自分の好きな時間”を切り取っていく集合住宅である。
名称:大きな屋根に刻まれる”時”
制作:2012年8月
設計:加藤福子
建築新人戦2012 応募作