犬山：下本町防災ビルの活用提案の展示
2014年度から柳沢研と都市情報学部海道研では、かつて「犬山銀座」として賑わった犬山城下町南部地区にあり、現在は空き室が多い「防災共同ビル（下本町防災ビル）」について、共同で調査を行なってきました。同ビルは「城下町の伝統を受け継ぐ貴重な価値を持つ建物」であり、まちづくりの貴重な資源であるとの考えに至り、両研究室で活用の試案を作成し、犬山の方に見てもらうため２回にわたる展示を企画しました。
企画・開催：柳沢研究室＋名城大学都市情報学部海道研究室
「下本町防災ビルから考える犬山の未来展」
2015年6月22日（月）～27日（土）、会場／犬山市役所玄関ホール
「おいでよ！防災ビル：下本町防災ビルから考える犬山の未来2」
2015 年11月21日（土）〜29日（日）、会場／Organic Restaurant 星月夜 2F
「下本町防災ビルから考える犬山の未来展」
日時：2015年6月22日（月）～27日（土）
会場：犬山市役所玄関ホール
「おいでよ！防災ビル：下本町防災ビルから考える犬山の未来2」
日時：2015 年11月21日（土）〜29日（日）
会場：Organic Restaurant 星月夜 2F
都市情報学部ニュースでの紹介
準備と会場の様子
交流会（11月21日）の様子
◆交流会
日時：11⽉21日(土)13:30～16:00、会場：⽊之下城伝承館・堀部邸
1）下本町防災ビルと前⾯面道路路のリノベーション／名城大学柳沢研・海道研
2）防災街区造成事業と氷⾒見見市中央地区の事例／円満隆平氏（⾦沢⼯業⼤学教授）
3）氷⾒市中央地区の現状と再⽣への取り組み／迎明彦氏（氷⾒市中央商店街理事）・谷内博史氏（氷⾒市役所）
4）長岡市中⼼市街地活性化の取り組み／坂⽥晃秀氏（⻑岡まちなか考房）
5）意⾒交換会
防災共同ビルの活用提案「下本町タマリウム」ver. 2016
企画開催趣旨
私たちは、名城大学で建築やまちづくりを学び、調査研究をしている教員・学生です。
犬山城下町地区は、地域での持続的な取り組みが成果を上げ、多くの人々が訪れる美しいまちになってきました。一方で、かつて犬山銀座と言われるほどにぎわった下本町の防災共同ビル（下本町防災ビル）は、城下町地区を南北に貫く本町通りを分断して、空き店舗や空き室も多い元気のない地区になっています。
私たちはこの数年、犬山南町のまちづくりや防災ビルについて調査をしてきました。また、昨年より地域の方とともに「犬山くらす会」という勉強会を続けています。その結果、防災ビルは決して地域にとって「お荷物」ではなく、城下町の伝統を受け継ぐ貴重な価値を持つ建物であるという確信を持つに至りました。
私たちの基本的な考え方は、除却や大改造ではなく、できるだけ修復し、デザイン・使い方の工夫を大切にしようというものです。本展示会は、犬山市のご協力を得て、これまでの調査とそれに基づく提案を模型とパネルで示して、私たちの考えを知っていただくとともに、市民の皆さんの幅広いご意見をいただきたいと考えて企画しました。今後、地域の皆さんや権利者の方々とともに、防災ビルを地域の資源として活かす方法を具体化していきたいと考えています。
なお、今回の展示はあくまで私たちの考えを示したもので、外部から委託を受けたり、権利者の皆様のご了解を得たりしたものではありません。最後ではありますが、調査や資料提供にご協力いただいた方々へ感謝の意を表します。
2015年6月
名城大学都市情報学部都市情報学科教授 海道清信
名城大学理工学部建築学科准教授 柳沢究
名城大学都市情報学部都市情報学科海道研究室（「下本町ストリート」作成担当）
海道清信、牧野晃士、横山輝、野々部貴大、伊藤尚記、加藤圭太、榊原拓也、中瀬麻紀、五島慶人、齋藤裕毅、坂井克好、竹之内亜樹、桝内陽介、入江諒、吉村昇悟
名城大学理工学部建築学科柳沢研究室（「下本町タマリウム」作成担当）
柳沢究、菅沼昂志、市村千尋、大野将弥、川端一輝、長屋美咲、水野由女、今江将吾、河合栄拓、児玉春香、鈴木友之、保浦開 、鈴木真由
提案作成協力：丹羽哲矢（clublab.）
協力：下本町協同組合、犬山くらす会、犬山市
調査にご協力頂いた皆さん：水野修さん、加藤俊介さん、高木基秀さん、梶野頼子さん、杉本美代子さん、長谷川良夫さん、大鹿剛巨さん、小酒井喜代子さん、鷲見宏治さん、椙山昇三さん、酒井裕孝さん、大倉茂紀さん、先聖寺、厳骨庵、カフェ犬山、犬山市観光協会、犬山市役所（都市計画建築課・歴史まちづくり課・観光課・農林治水課）、犬山城下町地区の皆さん、犬山市内朝市管理運営者の皆さん、旧堀部邸管理者の皆さん