ビューティアム京都 Beautium Kyoto
店舗内装設計, 京都市, 2005
脱毛とフェイシャルケア(フォトエステ)のサービスを提供するエステサロンのインテリア・デザイン。サービスの性格上、初めてのお客さんは少なからず緊張した面持ちで来店される。その緊張感をときほぐす、やわらかで落ち着いた、包みこまれるような空間をつくりたいと考えた。
プランは中央にエントランスホールであり待合室も兼ねたカウンセリングスペース、その両側に事務室と施術室を配している。事務室、施術室の面積はギリギリまでそぎ落とし、限られた空間の中でできるだけ大きな容積をカウンセリングスペースに与えている。
カウンセリングスペースの壁は上下端にアールをもたせた砂漆喰。表面を微かにスポンジで荒らした漆喰壁は、西側の開口から入る自然光や照明の光を、やわらかく受けとめて室内に広げる。壁面を彩るのは左官職人・久住鴻輔氏による即興的レリーフである。微妙な山型の起伏で壁にさざ波のようなゆらぎを与え、様々な濃度の陰影を生み出している。
名称:ビューティアム京都・四条富小路店
所在地:京都市中京区
設計:柳沢究
施工:エクセル住宅建設、久住左官(久住鴻輔)
面積:62m2
工期:2005年6月
標準仕上:
天井:PBの上AEP、一部スケルトンにAEP吹付
床:カリン無垢材フローリング、Pタイル
壁:砂漆喰、レッドシダー羽目板