京都大学柳沢研究室|居住空間学講座

AUAseminar

建築・都市・人類学研究会について

建築・都市・人類学研究会は、京都大学の教員有志(牧紀男/防災研究所、池亀彩/アジア・アフリカ地域研究研究科、前田昌弘/人間・環境学研究科、柳沢究/工学研究科建築学専攻)が、2023年度より年2回(主に4月と10月)、企画・開催しています。
コロナ禍以降、研究会等もオンラインが中心となるなか、分野をまたいだ研究者(修士・博士学生含む)が、カジュアルかつ顔をあわせてしっかりと議論できる研究交流の場をつくりたい、という趣旨ではじめた取り組みです。各回の定員は30〜40人くらい。1時間半程度で発表半分、質疑半分。議論の続きは終了後の懇親会にて行います。

開催の詳細は、柳沢研のXや企画教員のSNSなどから、開催1か月前頃に案内しています。適宜フォローください。
次回開催は2026年10月16日(月)予定です。

>> これまでに開催した建築・都市・人類学研究会

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 26.04.02


監視する/される住まい:ジャカルタにおける婚前同棲タブーと住宅選択(26.04.13)

建築・都市・人類学研究会 #07:
監視する/される住まい―ジャカルタにおける婚前同棲タブーと住宅選択

◯講師:久納 源太(人間文化研究機構・人間文化研究創発センター 研究員)

◯日時:2026年4月13日(月) 18:00〜19:30(終了後、懇親会)
◯会場:京都大学(吉田南構内)総合人間学部棟 1104室
◯参加費:無料(要申込

※申し込みはこちら※

アパートの監視カメラは誰を見ているのか。まず思い浮かぶ答えは、泥棒や不審者だろう。
しかし、ジャカルタでパートナーと同居する未婚カップルにとって、その答えは必ずしも自明ではない。婚前同棲が長らくタブー視されてきたインドネシアでは、晒し上げや家族による連れ戻しのリスクの下で同棲が実践される。ジャカルタでは、同棲しやすいアパートほど防犯設備が強化される傾向にある。自由に見える空間ほど監視と防御の壁が厚くなるという隠れたコードがアパート市場を分節化してきた。
本発表では、コミュニティ、国家、当事者のまなざしが交錯する領域として、同棲という居住のあり方を考えてみたい。


(ポスターデザイン:銭佳)

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 26.04.01


商いと都市:都市生活を支えた小売市場(25.10.20)

建築・都市・人類学研究会 #06:商いと都市―都市生活を支えた小売市場

◯講師:和田 蕗(岐阜工業高等専門学校建築学科・助教)

◯日時:2025年10月20日(月) 18:00〜19:30(終了後、懇親会)
◯会場:京都大学 linkhub@本部構内・国際科学イノベーション棟東館1階ファミリーマート横)
◯参加費:無料(要申込

※申し込みはこちら※

商いのあり方の変化は、人々の生活をも変化させる。
19世紀末、都市化が進んだヨーロッパやアメリカなどでは衛生環境の改善や食料品の安定供給を目的に、屋根付きの小売市場の設置が求められ、その開設が進んだ。日本でも、米騒動を契機に大正7年(1918)に小売市場が誕生し、伝統的な商習慣から現金・持ち帰り制へと転換する契機となった。その後、小売市場は日本全国に拡大するのだが、そこにはさまざまな思惑をもった開設主体が存在し、小売販売とどまらない活動が展開した。
近代以降、我々の生活環境はどのように形づくられてきたのか、日本の小売市場の成立過程を事例に商いの場から考えてみたい。


(ポスターデザイン:趙士徳)

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 25.08.22


民家・路上・スピリチュアル(25.04.10)

建築・都市・人類学研究会 #05:民家・路上・スピリチュアル

◯講師:菊地 暁(京都大学人文科学研究所助教)

◯日時:2025年4月10日(木)18:30〜20:00(終了後、懇親会)
◯会場:京都大学(吉田南構内)人間・環境学研究科棟4F 433室
◯参加費:無料(要申込

※申し込みはこちら※

図面も引けなければ構造計算もできない一介の民俗学徒である報告者は、2007年、今和次郎『日本の民家』(1922)に収録された民家を再訪するプロジェクトに、ひょんな御縁で参加させていただいて以来、各地の民家を訪ねてきた。同時に、一介の民俗学講師として、日本の住環境を、学生と一緒にどのように考えていけるか試行錯誤してきた。その試みの一つが、「我が家のスピリチュアルスポット」アンケート―神棚、仏壇など、住まいの中の宗教装置を報告してもらうプロジェクト―である。そしてもう一つが「路上観察課題」―路上・路辺の宗教装置を撮影・報告してもらうプロジェクト―である。これらの成果から、住環境の現状と、その来歴を考えてみたい。


(ポスターデザイン:趙士徳)

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 25.04.10


人類の適応とオセアニアの都市(24.10.3)

建築・都市・人類学研究会#04:人類の適応とオセアニアの都市

◯講師:古澤拓郎(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授)

◯日時:2024年10月3日(木)18:30~20:00(終了後、懇親会)
◯会場:京都大学(吉田南構内)総合人間学部棟1F 1104室
◯参加費:無料(要申込

オセアニア島嶼では、生物多様性の高さとその風土で育まれた生活と文化がいまでも続く農村がある。そして農村からみた都市は、物資で溢れた憧れの地であるが、治安悪化、伝統喪失、環境破壊、健康問題など危険な場所でもある。研究においてオセアニアは、人と自然の距離の近さにより、人類の「適応」を理解する格好の地である。この島々で、さまざまな適応を経て小進化してきた人類のたどり着く姿は、課題を抱える都市であるのか。本発表は、生業や資源の時空間利用、生物文化多様性、健康といった人類生態学的視点による地域研究をもとに、オセアニアの都市の生態学を考える。


(ポスターデザイン:唐穎)

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 24.10.03


拡張・縮退する境界(24.4.12)

建築・都市・人類学研究会#03:
拡張・縮退する境界:ナイロビ・インフォーマル居住地の事例から

◯講師:井本佐保里(日本女子大学建築デザイン学部准教授 ※2024年4月着任予定)

◯日時:2024年4月12日(金)18:30~20:00(終了後、懇親会)
◯会場:京都大学(吉田南構内)総合人間学部棟1F 1104室
◯参加費:無料(要申込

インフォーマル(In-Formal)居住地は、法律や制度、計画の外側に位置づけられ、いわば「例外状態」に置かれていると言えます。
一方で、人権や憲法は彼らも包摂、保護する概念であり、また経済や地縁・血縁などのネットワークによって彼らの生活が成立していきます。
人権、憲法、法律、制度といった各種枠組みの間(はざま)にある空間で、どのように生活のシステムや建築がつくられているのか、ナイロビのムクル地区の事例から考えてみたいと思います。


(ポスターデザイン:唐穎)

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 24.04.12


市場がつくる都市空間(23.11.6)

建築・都市・人類学研究会#02:
市場がつくる都市空間:戦後復興期の日本都市史の事例から

◯講師:石榑督和(関西学院大学建築学部准教授)

◯日時:2023年11月6日(木)18:30~20:00(終了後、懇親会)
◯会場:京都大学(吉田南構内)総合人間学部棟1F 1104室
◯参加費:無料(要申込)

商業空間の普遍的な建物類型には、職住一体の町屋と市場がある。両者ともに都市史研究には分厚い蓄積があるが、本発表では市場に注目する。
第二次世界大戦の空襲によって焼けた東京が再生する過程で、終戦直後から急速に形成が進んだのは市場であり、戦後の「闇市」は復興の象徴として映画、小説にも多く描かれてきた。東京の山手線沿線の私鉄ターミナル駅前に限って言えば、市場の形成によって都市空間が戦災から再生したといっても良いだろう。戦後復興期の日本都市で、市場はどこに現れ、誰が関わり、そしてどのように機能したのか、東京の市場を中心的な事例として議論する。


(ポスターデザイン:清岡鈴)

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 23.11.06


インフラストラクチャーの人類学(23.6.29)

建築・都市・人類学研究会#01:
インフラストラクチャーの人類学:南インドの事例から

◯講師:池亀 彩(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)

◯日時:2023年6月29日(木)18:30~20:00(終了後、懇親会)
◯会場:京都大学(吉田南構内)総合人間学部棟1F 1103室
◯参加費:無料(要申込・定員30名)

2010年代より、道路、送電線、鉄道、水道、ダムなどのインフラストラクチャーが民族誌的研究の対象となってきただけでなく、「インフラストラクチャー」は物質の運動やモノ間の関係性を考察するための概念的ツールとしてみなされるようになってきている。インフラストラクチャーは、公共性とガバナンスの物質的な象徴であると同時に、物質的であるが故に、国家や社会の脆弱性をも露わにする。本発表では「インフラストラクチャーの人類学」という新しい潮流の可能性と限界を整理しつつ、インフラストラクチャーを読むことを通じて、現代インドにおける多様で多層的な主権のあり方を議論する。

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(ポスターデザイン:清岡鈴)

Tags: | Projects プロジェクト , Seminar 研究会など | 23.06.29