究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

有松の塀: 究建築研究室 Q-Labo.|http://q-labo.info/work/000391.php
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有松の塀

WT

塀(修景), 名古屋市, 2015


※撮影:笹倉洋平

名古屋市緑区、旧東海道沿いの有松の街の中にある大規模な町家の塀である。もともと通りに面して建っていた古い鉄骨ガレージ(下図)を撤去し、有松の歴史的街並みに調和した新しい塀をつくりたいとの依頼にこたえてつくられた。

高さや板の張り方・屋根は、隣接する明治時代の塀や昭和30年代の塀と調和がとれるよう、伝統的な板塀のデザインを踏襲しつつ、金属板一枚葺の屋根や三角の垂木板を用いて、シンプルで現代的な表情となるよう工夫した。
基礎部分の石積みは、庭から掘り起こされた昔の門柱の礎石や石垣の間知石・棒石など20数点を複雑に組み合せている。石積み+板という形式は有松の塀のスタイルの一つだが、そこにこの家のこれまでの歴史や生活を継承する意図を込めている。

設計は名城大学柳沢研究室にて行い、施工も大工・中村武司氏の指揮のもと研究室の学生たち20人以上(延べ85人)が、ガレージの解体から穴掘り・石積み・木材加工・建て方・古色塗装に至るまで、全面的に工事作業に参加して行なった。工事にあたっては名古屋市の「町並み保存事業補助金」による助成を受けた。

建設前の様子


基礎工事


石組み。かつての門柱の礎石を据えている


建て方


竣工時の餅まき

名称:有松の塀
所在地:名古屋市緑区

企画・監修:究建築研究室
設計:名城大学柳沢研究室
施工:工作舎中村建築(中村武司・佐藤俊伸)+名城大学柳沢研究室

構造:木造
規模:高さ/2.2m、長さ/11m(東西3.5m+南北6.5m)
竣工:2015年3月

主な仕上げ:
屋根/カラーガルバリウム鋼板一枚葺、壁/杉板t12+古色仕上げ(柿渋・松煙)、軸組/桧+古色仕上げ、基礎/石積み

掲載:『中日新聞』夕刊 2015年7月31日

Tags: | WORKs 仕事 | 15.07.02

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