究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

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基本の考え Concept

>> 01.「かたち」はどこからやってくるのか

>> 02. 建築の「かたち」

>> 03.「奥行き」がいい

>> 04.「バランス」が大事

>> 05.「生活の個性」をつきつめる


※ だんだん増えます

01.「かたち」はどこからやってくるのか

とりくむテーマは拡散をつづけていますが、
共通する関心は「かたち」ができる仕組みとは? というもの。

無から有は生まれない。と私は考えています。
だとすれば、建築や都市の「かたち」はどこからやってくるのか?

もちろん、数え切れないほどの要因が複雑に絡みあっていますが、
一つ一つ解きほぐす作業を積み重ねていきたいと思っています。
もし「かたち」ができあがる仕組みを少しでも理解できれば、
人間にとってほんとうにふさわしい「かたち」に近づけるのでは?

そんな想いを頭の片隅に置きながら、
主に建築を、時々そうでないものも、あれこれ考えたり作っています。
アジアの都市や建築を研究するのも、京都を歩き回るのも、
歴史的建築に興味をもつのも、職人と協働するのも、紋様を分析するのも
みな同じ関心からです。


02. 建築の「かたち」

建築には、大きく言って
内から決まる、生活の「うつわ」としての性格と
外から決まる、土地や環境・社会の「うつし」としての性格があります。
両者をバランスよく調和させ、シンプルな「かたち」に結びつけることが
設計という仕事の基本だと考えています。

「うつわ」としては、住み手の個性を活かし、変化と奥行きのある生活を生むこと。
「うつし」としては、周囲に配慮し無理をせず、街や自然に溶け込むようであること。

そんな現代の「ヴァナキュラー建築」をつくりたいと、
実践・研究の両面から模索しています。


03.「奥行き」がいい

いろいろな〈奥行き〉のある、建築や家をつくりたいと思っています。

行き止まりがなく、次々と場面の展開する、めぐりめぐる〈空間の奥行き〉

普段使いの場所と特別な場所、日常と非日常、中心と周縁、ハレとケ…
狭い意味での「機能性」でわりきれない〈象徴的で心理的な奥行き〉

作り手の手の痕跡が残り、表情と陰翳と触感に富んだ
モノの生い立ちが読み取れるような〈奥行きのある素材/仕上げ〉

時間の蓄積・歴史の痕跡を残しつつ、新しい部分が重なって
さらに新しい生活の痕跡が刻み込まれていくという〈時間の奥行き〉


04.「バランス」が大事

コストとパフォーマンス、機能性とデザイン性、開放性と気密性、個人と社会、憧れと現実…

建築の設計とは、様々な矛盾する事柄を天秤にかけ、選択と決断を繰り返して(あるいは止揚を目指して)いくプロセスそのものです。
その中で最も大切なのは、バランスであると考えます。
一方的で極端な選択は、建築雑誌を賑わせる「作品」にはふさわしくとも、
とりわけ住宅の設計においては、慎むべきことではないでしょうか。

天秤のどちら側にウェイトを置くかは、住み手の価値観が大きく反映します。
加えて、日々の生活行為や時間の中での変化、周辺環境など、
住まい手が普段意識しないささいな習慣まで、きめ細やかに考慮する必要があります。
その中で最適のバランス・ポイントを見極め、シンプルな形に結晶させること。

それが住宅を設計する者の役割だと考えています。


05.「生活の個性」をつきつめる

バランスを重視することは、可も不可もない
無個性の住宅をつくることとイコールではありません。
同じ顔をした人がいないように、
まったく同じライフスタイルや価値観をもった人は、本来いません。

流行のスタイルに流されず
また「住宅とはこういうもの」という固定観念にもとらわれず、
その住宅・その土地での暮らしのあり方を真摯に見つめていけば、
他のどこにもない、住まい手の個性にあった住宅ができあがるはずです。
それは外観やインテリアが奇抜であることとは違う、住まいの本質的な個性です。

その実現のためには、今お住まいの住宅の調査も行いますし、
住宅や生活イメージの問い直しも必要となってくるでしょう。
何より時間をかけたコミュニケーションが不可欠です。

言葉でいうほど簡単な作業ではありませんが、
そのような家づくりのお手伝いをしたいと考えています。



「現代のヴァナキュラー建築」って何? という疑問への答えも含め、考えていることを"MEMO 雑記"にて少しずつ整理していきたいと思います。

| POLICY 方針 | 10.03.11