究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

出版:「住まいがつたえる世界のくらし」と「堀部安嗣 小さな五角形の家」: 究建築研究室 Q-Labo.|http://q-labo.info/news/000429.php
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出版:「住まいがつたえる世界のくらし」と「堀部安嗣 小さな五角形の家」

久しぶりの著書「住まいがつたえる世界のくらし:今日の居住文化誌」(世界思想社)と「堀部安嗣 小さな五角形の家:全図面と設計の現場」(学芸出版社)が出版されました。


「住まいがつたえる世界のくらし:今日の居住文化誌」の編者は藤木庸介先生、柳沢は例によってインドの住居とヴァーラーナシーの融合寺院について、この数年の最新の調査の内容も含みながら、1章分書いています。他にはヤオトン住居、ティティカカ湖の浮島の住居、モンゴルの遊牧文化、サフランボルの伝統住居の生活などなど。世界の伝統的住居の現代的諸相が面白いです。融合寺院も、そろそろきちんと論文にまとめないといけません。


2015年に完成した堀部安嗣さんの住宅〈小さな五角形の家〉を、ほぼまるごとの図面群で紹介する一冊です。堀部さんに、その設計に込めた意図や思いを詳細に伺いながら、各図面の解説を執筆・構成を担当しました。紙数の都合上、掲載できなかった図面ももちろんあるのですが、堀部さんの住宅の構想から細部に至るまでの全容を示す大ボリュームの図面群が、類書にない最大の魅力です。個人的には、堀部さんと施主氏との設計に入る前段階での長期にわたるやり取りがわかる巻頭対談も、おすすめのところです。
構成にあたっては、雑誌でもよく取り上げられる「見所」だけでなく、普段なかなか知ることの無い洗面台やトイレのおさまり、照明や配管図面などをなるべく多く含め、一軒の住宅を表から裏まで統一的に理解できるよう努めました。テクニックだけでなく、唯一の正解というものがない設計において真摯に丁寧に考えを尽くすことの大切さが、じんわりと伝わってくる、そんな本になっているのではと思います。
図面解説では、堀部さんの語り口がそうだったからというのもありますが、建築の解説に多い抽象的・情緒的な表現は避け、平易かつ実用的となるよう心がけました。ちょっと淡々としてドライ過ぎたかも。解説内容は編集方針もあって、大学院生から30代くらいの設計者を主に意識してます。自分が初めて住宅設計に取り組んだ頃にこんな本があったらなあと、考えながら書きました。ベテランからすればそんなの当たり前という内容もあるかと思いますが、そんな人にとっても、自力で読み解く楽しみに応える図面の密度です。
全144頁、A4サイズで厚さ12mm。カラー写真多数。住宅設計にたずさわる人には是非一冊と、声を大に言いたい。

| NEWs 最新情報 | 17.02.01

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