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オール電化雑感 その1: 究建築研究室 Q-Labo.|http://q-labo.info/memo/000213.php
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オール電化雑感 その1

「オール電化」という言葉が一般的になって久しいです。
当初より、個人的には「いかがなものか?」という思いがありつつも、ちゃんと整理できてなかったので、当たり前のことも含め、ちょっと考えてみました。

(言い訳のようですが、僕自身はまだ「オール電化」住宅に住んだことも、設計したこともまだありません。もし的外れのこと、欠落した視点などありましたら、ご指摘いただければ幸いです)


■オール電化のメリット

オール電化のメリットについては、主に電力供給会社からのたくさんの情報があるが(関西電力東京電力)、おおむね事故(火事や不完全燃焼など)に対する安全性と、経済性(深夜電力利用、お得な料金プラン)、環境性(CO2排出が少ない)の3点に集約されるようである。

ほんとに安全なのか、経済的なのか、という突っ込みもいろいろあるようだけど、個々の生活スタイルによって左右される部分も大きいと思われるので、ここでは触れないことにする。
とりあえずオール電化には上記のようなメリットがあると認めた上で、それでも気になる点について考えてみたい。
(地球環境うんぬんはとりあえず保留にさせていただきます)

■オールモスト電化

まず確認しておくべきことは、現在の住宅はどれも「オールモスト(ほとんど)電化」住宅であることだ。
家庭でのエネルギーの使い道は大まかに、光・熱・動力(機器などの)に分けられるが、そのうち光と動力は、ほぼ100%電気に依存しているからだ。

ちなみに住宅内で使われる電気以外の主なエネルギー源は、ガス・石油、そして太陽光。太陽光が光としても利用される他は、ほとんど熱源としての利用である(ガスのエアコンとかもあるけど)。
石油は灯油ストーブやボイラーなどであるが、臭いとか危ないとか汚いとかで最近はめっきり分が悪い。おまけにコスト的にも不利になってきた。
太陽光は期待の星だが、いかんせん熱源としてはまだ頼りない。パッシブソーラーは可能性大だけど範囲が冷暖房にとどまる。給湯はまだしも調理は難しい。
というわけで、電気の主な対抗勢力は、調理・給湯・暖房という「熱」の砦を守るガス、ということになる。

「オール電化の是非」というテーマは、ともすると「電気利用の是非」にすり変わりやすい。それはそれで重要なテーマであるが、基本的に別の問題である。
オール電化の是非とは、狭くは電気を熱源としても利用することの是非であり、またより広くは家庭内のエネルギーを電気に一本化することの是非を考えることと言い換えてよいだろう。


つづく。

その2 電気→熱はもったいない
その3 オール電化は政治的判断
その4 エネルギー一元化ということ

Tags: | MEMO 雑記・ブログ , SELECTED 選り抜き | 11.02.25 | (0)

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