車社会との決別
車社会との決別:駐車場から駐者場へ
名古屋で最も知名度の高い商店街である大須商店街。大須商店街のアーケード部分は人の活気があり魅力的だが、隣接する道路は車両通行があり人の活気がなく閑散とした印象を与えている。この商店街をさらに魅力的な商店街に変えるために商店街の駐車場の集約し、その駐車場が徐々に人のため空間に変わる駐車場を提案する。
人のための空間として、車社会浸透以前道に溢れていた「生活」「芸能」「子供」といった要素を「住宅」「イベントスペース」「保育施設」と解釈し挿入する。また、その3つのプログラムを大須商店街の3つの駐車需要を踏まえる。車社会によって失われた3つのプログラムを挿入することで、車のための建築空間も人のためになるのではないか。そして大須商店街に存在するすべての道が人のための道となることで、大須商店街がさらに魅力的な商店街に変わっていくことを期待する。
(溝呂木雄介)