究建築研究室 Q-Labo.
究建築研究室 Q-Archi. Labo.|京都の建築設計事務所

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Copyright © 柳沢究 Kiwamu YANAGISAWA, 2008-

函館山プロジェクト:製材所と敷地

これは5月の半ばの晴天のころ。

昨年から話をもらいつつも手を付けられていなかった新プロジェクトに、大学研究室との共同プロジェクトとして着手しました。
テーマは、国産の杉材を活用した都市型住宅のモデルを計画するという、非常に今日的な問題意識ながら非常にざっくりとしたもの。
背景の大本にあるのはもちろん、なかなか立ち行かない林業経営の問題、国産材需要の拡大といった問題なのだけど、実際にとりくむにあたっては、都市部においていかに大量の木(もく)を使う住宅がつくれるか、居住空間において木という素材はどういう意味をもつか、という問題として読み替えることになりそう。キーになるのはたぶん間伐材であり、時間である。

今回のプロジェクトの具体的な敷地は、琵琶湖の西(いわゆる湖西)にある滋賀県高島市。あまり知られてないが杉の産地(そういう土地が日本にはたぶんすごくたくさんある。地元の人しかしらない)。
というわけで、研究室の学生たちとともに高島市森林組合の製材所の見学に行く(僕は二回目)。

間伐材の山。このように伐り出されて並んでいるのはごく一部で、大半は山の中にうっちゃってあるという。間伐材は安値なので、運搬費の方が高くついてしまうからだ。かつては燃料としてはもちろん足場や柵・杭などいろいろな使い道があって、商品として成り立っていた間伐材も、今やほとんど使い道がない。間伐材の需要低下は林業衰退の大きな原因といわれる。。割り箸も間伐材利用の一つなので、一概に悪者にしてはいけないのである(ただ現在の割り箸の大半は中国からの輸入品だというのがなんとも・・)

製材所内にあった建物。ログハウスのような、小径間伐材を積層した外壁の表情が面白い。

製材所の隣は朽木陣屋跡という史跡になっていて、一角に茅葺きの見事な民家がある。庇はやや朽ちかけていてこれまた見事な草屋根になりつつある。

朽木というと映画「雨月物語」の朽木屋敷を思い出すのだが、ちょっと調べてみたらあの映画の主要な舞台として設定されているのは、現在の高島市の大溝という城下だそうな。そういえばあれは琵琶湖畔の物語であった。


今回のプロジェクトの敷地となる場所も見学。現況はまさに原っぱ。気持ちのよい場所。函館山という関西ではスキー場として有名な山の麓にあるので、通称「函館山プロジェクト」と呼ぶ。
このような土地に「都市を対象したコンセプト住宅」を建てるという。うーん・・・。

近所にあった牧場で近江牛ランチ。学生たちが牛を見て興奮していた。
だがやはりホルスタインよりはインドの瘤牛の方が・・・。花は桜木、牛はゼブである。

Tags: | MEMO 雑記・ブログ | 12.06.06 | (2)